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音茶楽、4.4mmバランス採用の桜材筐体イヤフォン「Flat4-櫻Balance」

 音茶楽は、4.4mmバランス接続に対応したイヤフォン「Flat4-櫻Balance(SAKURA Balance)」と「Flat4-緋櫻Balance(AKAZAKURA Balance)」を3月2日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は各85,000円前後。2機種合計で約100台の限定販売となる。2月10日開催の「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研)」で試聴展示と少量の販売を予定している。

Flat4-櫻Balance(SAKURA Balance)

 オークヴィレッジとコラボレーションした既発売の「Flat4-櫻Plus」と「Flat4-緋櫻Plus」と同じくハウジングに桜材を使用し、新たに4.4mmバランス端子を備えたモデル。日本ディックス製Pentaconn 4.4mm 5極端子を採用。金属部に無酸素銅を使ったプレミアムタイプで、「高性能プラグによるバランス接続で、桜材特有の優しい響きがより一層際立つ」としている。

Pentaconn 4.4mm 5極端子を採用

 イヤフォン部は既存のFlat4-櫻Plus/緋櫻Plusと共通で、音響回路に位相補正チューブを用いた「ツイン・イコライズド・エレメント方式」を搭載。10mm径のダイナミック型ユニット2基を備え、対向エレメント配置により、振動系の反作用による機械振動をキャンセルする。

 2機種の違いは位相補正チューブの長さ。「Flat4-櫻Balance」は28mmの標準タイプ、「Flat4-緋櫻Balance」は長めの30mm仕様となる。ユーザーの外耳道の長さと位相補正チューブの長さを合わせることで、より良い音質が得られるとする。そのため、位相補正チューブの長さが異なる2モデルを用意する。

Flat4-緋櫻Balance(AKAZAKURA Balance)

 ユニットには銅メッキプレートとヨークを使用。ツインエレメント並列駆動により低音~中音域の音圧感度を高めたほか、音響抵抗の削除や小型エレメントにより、超高音域も強化。「オープンエア型の音の拡がりを実現した」という特徴を継承している。

 筐体のフロントとリアキャビネットには液晶ポリマーを使用。センター部分は山櫻無垢材の削り出しで、生漆拭き漆仕上げ。飛騨高山で、職人が仕上げている。漆が木に深く浸透し硬化すると耐久性が高まり、漆塗装は紫外線などで透けて木目が見えるように経時変化。「使い込む程に音質も外観もエイジングされる」という。

 磁気回路にはネオジウムマグネットを使用。周波数特性は3.5Hz~45kHzでハイレゾ対応。出力音圧レベルは104dB/mW。最大入力は400mWで、ボイスコイルには特殊CCAW線を使用。インピーダンスは18Ω。

 ケーブルは1.2mのY型。ケーブルの分岐-プラグ間は4芯構造。重量は約21g。収納箱やL型接続ケーブル、クリーニングクロスなどを同梱する。

 イヤピースは、フォームタイプの「コンプライT-200」M/Lサイズと、シリコン製(Final Eタイプ)のSS/S/M/Lを同梱する。なお、Flat4-櫻Plus/緋櫻Plusとは異なりSpinFitイヤピースは同梱しない。

ケーブル分岐部
収納箱