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VECLOS、真空エンクロージャーのUSB DAC/アクティブスピーカー。ヘッドフォンも投入
2018年4月28日 13:55
4月28日、29日に開催の春のヘッドフォン祭 2018。サーモスは「VECLOS」ブランドの真空エンクロージャ搭載スピーカーやヘッドフォンを披露した。USB DACも内蔵したオールインワンスピーカー「VECLOS SSB-380S」やヘッドフォン「HPT-700」などを順次発売する。
SSB-380Sは、魔法瓶を手掛けるサーモスによる独自の「真空エンクロージャー」やデジタルアンプを搭載したニアフィールドモニタースピーカーに、DSD 11.2MHz対応のUSB DACも搭載した一体型のオーディオシステム。5月25日発売予定で、価格はオープンプライス。
ステンレス製メタルシリンダーによる「真空エンクロージャー」を採用。ステンレス二重構造の円筒は、外筒と中筒の間を高真空状態にすることで、エンクロージャの剛性を高めて、優れたダンピング特性を発揮する。また、ニアフィールドでの理想的な点音源再現のため、52mm径のフルレンジユニットを採用。再生周波数帯域は90Hz~40kHz。
アンプ出力は9W×2ch(4Ω)。USB DACも搭載、DACチップはAKM「VERITA AK4490EN」を搭載。DSD11.2MHz、PCM 768kHz/32bitまでの再生に対応する。プレーヤーアプリ「VECLOS HR Audio Player」も提供する。音質変化を楽しめるUSBデータ転送方式「Bulk Pet」により4つの転送モードが選択できる。
また、ヘッドフォンアンプも内蔵。Bluetoothも搭載し、コーデックはLDAC、aptX、AAC、SBCに対応する。
ヘッドフォンやイヤフォンにも参入し、こちらも「真空エンクロージャー」を採用する。VECLOSの商品企画を担当する平松氏は、「まずスピーカーから真空エンクロージャーを採用したが、クリアでキレのよい音が出せる。その特徴を、ヘッドフォンなどではより出しやすいと考えた。金属でありながら幕のように薄いため、小さく軽くでき、ウェアラブルに適している」とする。
ハウジングの素材はチタンとステンレスの2種類を用意し、ヘッドフォンはチタンの「HPT-700」とステンレスの「HPS-500」を用意。リケーブルに対応する。
イヤフォンもチタンの「EPT-700」と「EPT-500」、ステンレスの「EPS-700」「EPS-500」を展開。いずれもバランスド・アーマチュアドライバを搭載し、リケーブルに対応する。
平松氏は、ステンレスとチタンの2種類の素材を採用した理由について、「素材によって音色はかなり違ってくる。であれば、それぞれの音を活かして作ってみよう、というきっかけ。ぜひ聞き比べてみてほしい」と語った。