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BS4Kチューナ付き43型が約14.5万円の液晶「BRAVIA X8550G」

ソニーは、BS4Kチューナーを搭載した4K液晶テレビのスタンダードモデル「BRAVIA X8550G」と「X8500G」シリーズを6月8日に発売する。X8550Gは55/65/75型、X8500Gは43/49型を用意。価格は全機種オープンプライスで、店頭予想価格は14.5万円前後(43型)から。

KJ-75X8550G

【BRAVIA X8550G】

・77型 4K液晶 「KJ-75X8550G」 店頭予想価格45万円前後
・65型 4K液晶 「KJ-65X8550G」 同28万円前後
・55型 4K液晶 「KJ-55X8550G」 同20万円前後

【BRAVIA X8500G】

・49型 4K液晶 「KJ-49X8500G」 店頭予想価格16万円前後
・43型 4K液晶 「KJ-43X8500G」 同14.5万円前後

'18年6月に発売された「X8500F」シリーズの後継機。2基のBS4Kチューナーを搭載したほか、Airplay/HomekitのAppleデバイス対応、ユーザーインターフェイス変更や無線リモコン採用などが主な進化ポイント。

同時発表の上位機「X9500G」とは、映像エンジンのグレード、パネル構造が異なる。

なおX8550GとX8500Gの違いは、スタンドと背面デザイン、そして音像定位を向上させる新機能「アコースティックマルチオーディオ(Acoustic Multi-Audio)」の有無で、その他の基本機能・仕様は共通。

KJ-65X8550G

BS4Kチューナーを2基搭載。55型以上はアコースティックマルチオーディオも

いずれも4K/3,840×2,160ドットの液晶・倍速駆動パネルを採用。LEDバックライトはエッジ型で、ローカルディミングには非対応。

搭載する高画質プロセッサーは標準グレードの「HDR X1」で、14bit相当の階調処理を行なう“Super Bit Mapping 4K HDR”と、SDR映像をHDR相当に高コントラスト化する“HDRリマスター”が可能。放送番組からゲーム、ネット動画など、様々な素材をデータベース型超解像処理で4K化する専用エンジン「4K X-Reality PRO」も搭載する。

鮮やかな色を再現する「トリルミナスディスプレイ」、フレーム毎にLEDバックライトの発光を制御し、液晶特有の映像ボケを低減する「モーションフローXR240」も備える。HDR方式は、HDR10、HLG、Dolby Visionに対応。3D信号は非対応。

新4K衛星放送が受信できるBS4Kチューナー、地上/BS/110度CSデジタルチューナーをそれぞれ2基搭載。USB HDD(別売)を接続することで、裏番組の録画もできる。録画に使用できるHDDは、USB 3.0準拠の容量160GB~16TBまで。オートチャプター機能は搭載しない。

55型以上のX8550Gシリーズには、「アコースティックマルチオーディオ」を搭載。スピーカー構成は、X8550Gがフルレンジ×2とツイーター×2で、X8500Gがフルレンジ×2。出力はどちらも20W(10W×2ch)。アンプはS-Masterデジタルアンプを採用する。S-Forceフロントサラウンドやボイズズーム、センタースピーカー機能は非搭載。'19年内のアップデートによりDolby Atmos音声の入力に対応する。

KJ-65X8550Gの背面
アコースティックマルチオーディオを実現するツイーター

サクサク操作やUI変更、無線リモコンで使い勝手向上

ユーザーインターフェイスを刷新、番組表や入力切替画面などが変更された。

番組表はタブの切り替えだけで地上/BS/CS/BS4K/CS4Kのチャンネル内容が表示できるようになり、最大4つまでオリジナルのタブも作成が可能。地上+BS+BS4Kなどのように、視聴頻度が高いチャンネルだけをまとめた“マイ番組表”を作成する場合に重宝するとしている。番組表は2K解像度となる。

番組表

入力切替や設定画面は、タイル状のアイコンを画面下部に配置したデザインとなり、視聴中の画面がメニュー項目で大きくマスクされないように変更された。

入力切替
設定画面

搭載するOSは、Android 8.0(Oreo)で、映像/音楽配信サービスや写真鑑賞やゲームアプリ、音声検索などが可能。

Appleデバイスを使ったAirplay 2連携機能に対応。映像や写真などのデータをBRAVIAへストリーミング再生したり、端末画面をBRAVIA上にミラーリングする「Works with Apple AirPlay」、iPhoneのSiriを使ってBRAVIAを音声操作する「Works with Apple Homekit」をサポートする。同機能は、後日アップデートでの対応を予定する。

Appleデバイス以外にも、スマートフォンからのコンテンツ操作が行なえる「Chromecast built-in」、付属のマイク内蔵リモコンに発話して音声操作を行なう「Google アシスタント built-in」、Amazon Alexa対応機器から音声操作できる「Works with Alexa」などをサポートする。ソニールームリンク(DLNA)は、クライアント機能のみ。

無線式(Bluetooth)リモコンには、Hulu、Netflix、U-NEXT、Abema TV、YouTubeがワンプッシュで起動できるダイレクトボタンを搭載。ほかにも、GYAO!、Amazonビデオ、Niconico、dTV、スカパー! オンデマンド、ビデオマーケット、TSUTAYA TV、DAZN、Rakuten TV、FODなどの動画配信サービスに対応し、アプリボタンから手軽にアクセスできる。

無線方式の新リモコン(RMF-TX410J)

また'18年の秋モデル(A9F/Z9F)と同じCPUを採用しており、ネット動画アプリの起動や電源、各種切替といった操作全体のレスポンスを大幅に改善。動作速度の速い“サクサク操作”が可能、としている。

HDMI端子は4入力。全系統で4K/HDR機器との接続が可能な18Gbpsに対応する。コンポーネント入力×1、コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1のほか、3系統のUSB端子、LAN端子を装備。無線LANはIEEE 802.11ac/a/b/g/n。

消費電力は75型が264W、65型が210W、55型が175W、49型が159W、43型が139W。年間消費電力量は75型が228kWh/年、65型が181kWh/年、55型が164kWh/年、49型が147kWh/年、43型が134kWh/年。

スタンドを含む外形寸法/重量は、75型が167.3×35.8×103.1cm(幅×奥行き×高さ)/39.3kg、65型が145×31.6×89.9cm(同)/26.3kg、55型が123.1×31.6×77.6cm(同)/19.7kg、49型が109.8×27.9×70.3cm(同)/13.7kg、43型が96.5×27.9×62.8cm(同)/11.3kg。

X8550Gシリーズのスタンド
X8500Gシリーズのスタンド
2019年春夏モデルの仕様の違い