ニュース

映画鑑賞にTポイントやANAマイル使える「ムビチケ当日券&映画GIFT」

デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」を発行するムービーウォ―カーと、「映画館に行こう!」実行委員会は、楽天ペイや複数サービスのポイント/マイルをチケット購入に利用できて、映画公開日にインターネットで買える「ムビチケ当日券&映画GIFT」のサービスを共同で7月9日正午より順次開始する。ムビチケ当日券の料金は一般1,900円(鑑賞料金1,500円+システム利用料400円)。小人1,100円(同900円+200円)。

「ムビチケ当日券&映画GIFT」が7月9日に開始。“映画泥棒”のカメラ男も登場

「夫婦50割引」や「盗撮防止キャンペーン」などを展開する「映画館に行こう!」実行委員会と、ムビチケを発行するムービーウォ―カーが協力。新たな観客動員増のための施策として始めるのが今回の「ムビチケ当日券&映画GIFT」。

ムビチケ当日券

異業種のポイントやマイルサービスを使って映画鑑賞券のムビチケを購入できるのが特徴。パートナーとなるのは楽天(楽天ペイ)、全日本空輸(ANAマイレージ)、Tポイント・ジャパン(Tポイント)など。なお、ANAマイレージとTポイントの連携は8月開始となる。

従来のムビチケは、公開前の“前売券”という位置づけだが、新しい「ムビチケ当日券」は、公開開始後も購入できる。各作品の全国公開日午前0時よりインターネットで購入可能。ユーザーは購入時に表示される購入番号を使用して、対応する映画館のWebサイトから座席指定ができる。ムビチケ前売券の販売がある作品が対象(一部を除く)。

購入したムビチケ当日券は、購入した当日より後でも、その作品の上映が終了するまでは使える。IMAXやMX4D、4DXなど特別料金の上映を鑑賞する場合は、追加料金を支払うことで購入可能。なお、購入後の払い戻しはできない。

従来のムビチケと同様に、各映画館のサービスで座席指定も可能

映画GIFTは、ムビチケ当日券を購入できるプリペイドコードで各種ポイント、マイルからの交換や楽天ペイ(オンライン)で決済可能。映画GIFTの有効期間は発効から最長6カ月。今後も対象ポイントサービスを拡大予定で、各サービスに分散しているポイントをまとめて活用できる。映画GIFTが使えるのはムビチケ当日券のみで、従来の前売券には適用できない。

なお、映画GIFTを使わない場合は、ムビチケのWebサイトにおいて楽天ペイまたはドコモd払いで、ムビチケ当日券を購入できる。

基本的な利用の流れ
使い方の例。楽天ポイント900ポイントがある場合、足りない1,000円分を楽天ペイで支払える
楽天ペイで映画GIFTを500円分チャージして、手元にTポイントもある場合、Tポイントを映画GIFTに交換して、ムビチケ当日券を買える
使えるポイントや決済など

ムビチケ当日券を購入する際にポイントの不足分をその他の決済方法で充当できるほか、失効前のポイントを映画GIFTに交換して将来の映画鑑賞に貯めておける。これにより、手持ちのポイントを有効利用する選択肢が広がり、対象となる複数のポイントプログラムを組み合わせて映画鑑賞ができる。

ムビチケは現在、シネコンの100%をカバーしているという

映画館入場者を年間2億人へ。三木谷氏「1億人の楽天会員データ活用」

「映画館に行こう!」実行委員会は、年間劇場での鑑賞者2億人超えを目指し、今回のサービスを開始するという。7月5日に新施策の記者会見を開催。ムービーウォーカーの五十嵐淳之社長と、「映画館に行こう! 」実行委員会の松岡宏泰委員長(東宝 常務取締役)が登壇。さらに、パートナーを務める楽天の三木谷浩史会長兼社長も来場して新サービスへの期待を語った。

「映画館に行こう! 」実行委員会の松岡宏泰委員長(左から2番目)、楽天の三木谷浩史会長兼社長(左から3番目)、ムービーウォーカーの五十嵐淳之社長(右)が登壇

三木谷氏は「楽天は様々な支払いの手段を提供しているが、今回は楽天IDを使った楽天ペイ、その中で使えるスーパーポイントで新サービスをサポートできるのはうれしい。ムビチケ当日券と映画GIFTは画期的サービス。楽天には1億人の会員がいて、様々なお客様のデータを持っている、こうしたデータを使いながら、映画業界全体を盛り上げたい」とした。楽天ペイでムビチケ当日券を購入した人に15%ポイントバックするキャンペーンも実施するという。

楽天の三木谷浩史会長兼社長

また、「ハリウッドの会社The H Collectiveと提携して、日本での配給を頑張っていく」とした。既報の通り、楽天はThe H Collectiveがプロデュースするヴィン・ディーゼル主演映画「xXx 4」などの作品に出資することなどを発表している

キャッシュレス決済については、セブン&アイの「7pay」への不正アクセスが注目されているが、この問題について報道陣から質問が出ると「業界全体として、セキュリティについてはレベルをしっかり上げていくことが必要。楽天ペイには、幸いそのようなインシデント(不正アクセスなど)は発生していないが、絶対起きないように、これまで以上に様々な施策でセキュリティを向上する」とした。

「映画館に行こう!」実行委員会の松岡宏泰委員長は、'18年の映画館入場者数が1億6,900万人だったことに触れ、今回の新サービスを「入場者2億人へ伸ばすための新たな柱。これまで、個別のサービスでポイントが使えるものはあったが、共通で使えるのは初。公開日以降も決済できる。これを機会に気軽に映画館へ足を運んでいただき、映画館での鑑賞に触れていただけるチャンス。映画業界の活性化につなげたい」との意欲を示した。

「映画館に行こう! 」実行委員会の松岡宏泰委員長
新サービス内容を説明したムービーウォーカーの五十嵐淳之社長