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64 AUDIO、特別な筐体やチューニングを施した約42万円の限定イヤフォン「Fourte Noir」

ミックスウェーブは、米64 AUDIOの新製品として、世界で500台限定生産の「Fourte Noir」(フォルテ・ノワール)」と、同モデルに64 AUDIOのオーナーであり、チーフサウンドエンジニアでもあるVitaliy Belonozhko(ヴィタリー・ベロノシュコ)氏のサインを印字した、日本向け10台限定「Fourte Noir "Signature Collection"」を8月30日に発売する。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格はどちらも421,000円前後。

世界で500台限定生産の「Fourte Noir」

「Fourte Noir "Signature Collection"」は、MIXWAVE ONLINE STORE(Yahoo)で販売する。

サインを印字した、日本向け10台限定「Fourte Noir "Signature Collection"」

フラグシップモデル「tia Fourte」の技術を踏まえながら、Fourte Noirの特徴は、特別な筐体設計を採用しているところ。銀素材を含んだムンドルフ製のハンダ使い、内部回路の電導率を改善。ダイナミック型ドライバーを再チューニングしたことで、低周波成分を大きく改善し、低域の質をtia Fourte以上の仕上げたという。

筐体の素材には、堅牢なアルミニウム素材を使用。上品で、真新しい外観を実現するため、特許取得中の本物の銅で作られたフェイスプレートを配している。この銅製のフェイスプレートは、「人間の指紋と同じように、一つ一つが異なる」とのこと。

付属のケーブルもアップグレード。銀メッキ銅導体を8本使用しており、銀素材を含んだムンドルフ製のハンダも活用。電気伝導率の改善、低インピーダンス化、高域特性の大幅改善を果たしたという。入力端子は2.5mm 4極バランス端子を採用している。

4ドライバー構成で、低域用のダイナミック×1、tia Mid×1、Mid/High×1、tia High×1で構成。tia Driverは、バランスドアーマチュア型ドライバー(BA)をベースとしているが、音導管を使用せず、独自のチューブレス設計を採用しているのが特徴。ドライバーから発信される本来の音を直接、耳まで届けられるという。

「tiaドライバ」は、大手BAメーカーとの共同開発しており、BAドライバーの筐体一部を切り開き、オープンにする事で、「密閉されたBAドライバーの筐体設計に内在する共振問題を排除した」とする。

音の出口となる音導孔を、1つの大口径音導孔にする設計(シングルボア・デザイン)も採用。音導管による音の共鳴を排除できるチューブレス設計とした。tiaドライバーのポテンシャルを最大限に引き出せるほか、音導孔自体が音響形成チャンバー(アコースティック・チャンバー)としても機能する。

筐体の構造は、Fourte Noirに採用された特別な4基のドライバーの為に最適化。さらに、アコースティック・チェンバーを採用した事で、従来までのイヤホン設計とは大きく異なる「パッシブ ラジエーター技術」を実現。低域と中域向けに採用したドライバーと相互作用する「Internal Apex Modules(M20に相当する内蔵型Apexモジュール)」を筐体内に配置させる事で、筐体内のエアーフローやオープン型BAドライバーの機能性をコントロールしている。Apex(Air Pressure Exchange)モジュールは、耳の疲労を引き起こしたり、更には過度に鼓膜へ負担を掛ける事で難聴につながるリスクを引き起こす、空気圧をコントロールするもの。再生周波数特性は5Hz~22kHz、インピーダンスは10Ω。感度は114dB。

開発責任者 Vitaliy氏により、製品解説動画