ニュース

ソニー、Android採用の新ウォークマン「A100」。端子はWM-PORTからUSB-Cに

ソニーは、ドイツで開催されるIFA 2019に合わせて、ウォークマンの新モデル「NW-A100」シリーズを発表した。16GBストレージ内蔵の「NW-A105」を11月に欧州で発売予定。価格は350ユーロ。ノイズキャンセル機能を備えたイヤフォン「IER-NW510N」も付属する。

16GBストレージ内蔵の「NW-A105」

なお、このA100をカセットテープのウォークマンスタイルに変身させた、ウォークマン40周年記念モデル「NW-A100TPS」も11月に発売する。このモデルについては、別記事で紹介している。

「NW-A105」

A100最大の特徴は、OSがAndroidベースになった事。これにより、音楽ストリーミングサービスのアプリも利用できるようになった。Spotify、TIDAL(日本未サービス)、Amazon Music、Youtubeの音楽も再生できる。さらに、PCを使わずにmora、e-onkyo musicから、ウォークマンで直接音楽を購入、ダウンロードできる。

背面

内蔵ストレージは16GBで、底面にmicroSDカードスロットを搭載。ストレージの増設もできる。底面の端子は従来のWM-PORTからUSB-Cに変更された。側面には電源やボリュームなどの操作キーを備えている

底面の端子は従来のWM-PORTからUSB-Cに変更された

フルデジタルアンプの「S-Master HX」を搭載。DSDは11.2MHzまで再生できるが、リニアPCMへの変換再生。PCMは384kHz/24bitまでサポートするが、352.8kHz以上はダウンコンバート再生となる。MP3などをハイレゾ相当にアップスケーリング再生する「DSEE-HX」も搭載する。

イヤフォンも付属する

ストリーミングサービスの音楽も、「S-Master HX」や「DSEE-HX」といった、ウォークマンの高音質化技術で処理しながら再生できる。

本体サイズはA100が97.3×54.8×11mm(縦×横×暑さ)で、A50(97.3×54.8×10.7mm)と大きくは変わらない。画面は3.1型から3.6型に大型化しつつ、解像度も800×480ドットから1,280×720ドットと高精細になっている。

通常のAndroid端末はメディアボリュームで音量を決めるが、A100ではこれとは別に、マスターボリュームを用意。メディアボリュームはバイパスするので常に最大になっており、マスターボリュームで音量を調整する。

再生アプリにユニークな機能を搭載。再生中にアルバム・ジャケットなどではなく、カセットテープのビジュアルを表示するもので、曲名やアーティスト名はテープのラベル部分に表示。再生すると、テープビジュアルのハブも回転。早送り、巻き戻しも、それに準じた回転となる。

表示するテープのイラストは、再生している音楽の品質によって変化。CDクオリティ未満の場合は、ノーマルポジション(廉価/普及/上級)で、CDクオリティではハイポジ(初代/JHFの後続/UCXの上位)、フェリクローム(メタルテープ以前の最高級)、ハイレゾではメタル(初代メタルテープ)、メタル・マスター(最高級メタルテープ)が表示される。

カセットテープを再生しているような、ユニークなビジュアルを表示する事もできる

筐体は、上位モデルと同様に、押出材から削り出しのアルミキャビネットを採用。音質と合成を高めている。さらに、ZXシリーズで採用しているフィルムコンデンサをヘッドフォン出力に搭載。WM1Z、ZXシリーズにも使っている「Fine Sound Register」もヘッドフォン出力に搭載。信号経路の部品もブラッシュアップした。ヘッドフォン出力のフィルターには、磁気歪みを排除した高音質抵抗を採用している。

Bluetoothにも対応し、LDACコーデックもサポート。ハイレゾ相当のワイヤレス再生が楽しめる。

付属イヤフォンと組み合わせて、アクティブノイズキャンセリング機能が利用可能。ハイレゾ再生にも対応したイヤフォンとなっている。6mm径のドライバーを搭載し、IER-NW500Nよりも50%のサイズダウンを実現した。

連続再生時間は、有線接続維持で最大26時間、Bluetooth接続時で最大10時間。重量は103g。