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QDレーザ、解像感向上&低価格化した網膜投影デバイス「RETISSA Display II」

QDレーザは、網膜に直接映像を投影する単眼用ヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display II」をアスキーストアで受注開始した。'20年2月発売予定で、価格は248,000円。

ヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display II」

微弱なRGBレーザー光と高速振動デバイス(MEMSミラー)により、網膜上を走査して映像を投影する「VISIRIUM(ビジリウム) テクノロジ」を搭載した単眼用のヘッドマウントディスプレイ。18年発売モデル(598,000円)を改良し、低価格化を実現した。

網膜に直接レーザーで照射するため、近視や遠視、乱視、老眼など視力の問題やピント位置に依存せず、映画などのコンテンツをフォーカスフリーで楽しめるのが特徴。

原理と投影イメージ

プロジェクター部はフレームから取り外し可能で、スイッチで画像を反転させれば、右目・左目のどちらでも使用できる。取り外し機構としたことで、両眼化やプロトタイプへの実装がし易くなったとする。

新モデルでは、解像感の向上を実現。網膜上のビーム品質をチューニングすることで、前世代と比べて約半分の文字サイズまで判読できるようになったという。投影画像のアスペクト比は16:9・画角26度で、有効表示画素数は720p相当。色再現性は256階調。

新モデルでは、フレームからプロジェクターの取り外しが可能になった

コントローラBOXには、HDMI入力を搭載。HDMIは1080/60p、720/60p、480/60p信号をサポートし、AV機器やモバイル機器を接続して、様々なコンテンツが表示できる。USB Type A端子を使い、スティック型デバイスへの電源供給にも対応する。

コントローラBOXには、3,880mAhのバッテリーを内蔵。AC電源のない屋外でも、最大3.3時間駆動できる。充電時間は約3.8時間で、充電ポートはUSB microB。プロジェクターとコントローラBOXを結ぶケーブル長は0.9mで、取り外しはできない。

突起部を除く外形寸法は、アイウェアが65×83.5×20mm(幅×奥行き×高さ)、コントローラBOXが74×150×29.25mm(同)。重量は、アイウェアが約40g(ケーブル除く)、約260g。ACアダプタが付属する。