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ラックスマンの付録アンプキット“最終製造分”が追加販売

音楽之友社が運営するオンラインショップ「ONTOMO Shop」は、ラックスマンとコラボした真空管ハイブリッドプリメインアンプ・キット「LXV-OT7 mkII(マーク・ツー)」を最終製造分として追加販売している。価格は36,000円。

LXV-OT7 mkII

第1弾モデルのアンプキット「LXV-OT7」は、2018年末に音楽之友社が発売したムック本「朗音! 真空管アンプの愉悦」(15,000円)の付録として、ラックスマンが手がけたもの。このムック本は、発売から数日のうちに完売となった。

その後、2019年春にマーケティング調査を兼ねて100台分の予約を開始した「LXV-OT7 mkII」は、即完売したという。これを受けて、同年夏に200台を追加で販売したが、こちらも発売開始8時間で完売。

それでもなお、再々販売を希望する声が多数寄せられ「当初はこれ以上の販売を予定しなかったが、その声に応えるため調整を重ね、最後の追加販売が実現した」としている。

スピーカー端子はバナナプラグにも対応

LXV-OT7 mkIIは、ムック本の付録というサイズや価格の制約から解放された“上位版”のmkIIとして企画。27型の大型ボリュームを採用し、スピーカー端子はバナナプラグにも対応。入力端子は金メッキ仕上げ。ボリュームノブ、プッシュノブ、インシュレーターはアルミ無垢、基板のコンデンサもラックスマンオリジナルのものを中心に使用している。

真空管はスロバキア製JJ ECC802S(高信頼管)を使用。この真空管はムック付録版「LXV-OT7」に付属している真空管との互換品として、差し換えて使用する事も可能。

LXV-OT7 mkIIでは、パーツに合わせて抵抗の値も変更。音のチューニングも行ない、オーディオ用に調整されたラックストーンになっているという。

また、基板のパターンの銅箔の厚みを35μから70μと倍にすることでインピーダンスを下げ、電気の流れが改善されるよう調整した。

外形寸法は183×134×91mm(幅×奥行き×高さ/ノブ、端子含む)。最大出力は3W+3W(8Ω)、5W+5W(4Ω)。入力感度は150mV。入力インピーダンスは100kΩ。再生周波数特性は10Hz~120kHz(-2.0dB)。全高調波歪率は0.06%(1kHz)。SN比(IHF-A)は95dB。消費電力は9.3W、3.4W(無信号時)。重量は本体のみで740g。

なお、神楽坂の家具工房 アクロージュ・ファニチャーによる、銘木ブラックウォールナットを使用した木箱ケースの追加生産も決定。価格は15,000円。発送は1月下旬を予定。

ブラックウォールナットの木箱ケースとの組み合わせ