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BenQ、独自技術「HDRi」搭載の液晶ディスプレイ。27型4Kで約6.5万円

エンターテイメント向けディスプレイ「EWシリーズ」

ベンキュージャパンは、映画やゲームなどを楽しむエンターテイメント向けディスプレイ「EWシリーズ」を27日より発売する。サイズと解像度の異なる3モデルを用意。いずれも価格はオープンプライス。店頭予想価格は、27型4Kモデル「EW2780U」は約6.5万円前後(税込)、32型4Kモデル「EW3280U」は約8.9万円前後(同)。27型WQHD「EW2780Q」は4万円前後(同)。

EWシリーズは“従来のHDR技術より洗練された美しい映像を映し出す”という独自のテクノロジー「HDRi」を搭載。またtreVoloオーディオシステムと組み合わせることで、これまでにない映像美を高音質で楽しめる点を特徴とする。

32型4Kディスプレイ「EW3280U」。筐体色はメタリックグレー×ブラウン

32型のEW3280U、27型のEW2780Uは、4K/3,840×2,160ドットの10bit IPS液晶パネル。27型のEW2780Qは、WQHD/2,560×1,440ドットの8bit IPS液晶パネルを採用する。

EW3280UのみDisplayHDR 400をサポートし、DCI-P3カバー率は95%。EW2780UとEW2780Qは、sRGBカバー率99%となる。

3モデルとも、パネルのネイティブコントラストは1,000対1で、ダイナミック時は2,000万対1。輝度は350cd/m2。EW3280Uのみ、HDR時は最大400cd/m2。応答速度はGTG 5ms。

新技術となるHDRiは、明瞭さやディテール、色のHDR効果を強化したもの。色温度と輝度の両方を自動調整するブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)技術をHDR映像と融合させることで、暗い部分のディテールをより鮮明かつリアルに再現するという。

通常のHDRモードとは別に、シネマHDRiとゲームHDRiの2種類が選択可能。シネマHDRiモードでは、コントラストとディテールの両方を維持しながら、彩度を改善し、全体的な視聴体験を最適化。またゲームHDRiモードでは、コントラストと細部のバランスを取ることでHDR効果を維持しつつ、暗いシーンでも敵などが見つけやすい調整とした。

HDR効果の比較(イメージ)

さまざまなアイケア技術を搭載。ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+)が周囲の明るさと色温度を検知し、ディスプレイ設定を自動調整。暖色系の白色で快適さを高めたり、寒色系の白色で集中力を高めたりすることで、眼精疲労や疲れ目の軽減を図る。

B.I.+技術は、明るさを調整し過度な明るさを防ぐとともに、暗い部分のディテールを鮮明に映し出すことで、滑らかな色階調を持った原色どおりの彩度と色相を再現する効果もあるという。ほかにも、ブルーライト軽減やフリッカフリー機能を備える。

27型4Kディスプレイ「EW2780U」。筐体色はメタリックグレー×ブラウン
27型2Kディスプレイ「EW2780Q」。筐体色はメタリックグレー

薄いディスプレイでも高品質な音声の実現を目指した「treVolo True Sound」を搭載。EW3280Uは2.1ch(2W×2、5Wサブウーファー)、EW2780U/EW2780Qは2ch(5W×2)のオーディオシステムにより、高音から低音まで、高品位なサウンドを提供するという。

没入感を高める専用のサウンドモードを搭載。シネマ、ライブ/ポップ、トーク/ボーカル、ロック/パーティー、ゲームの5モードをプリセット。高/中/低音を微調整することもできる。

EW3280Uの側面

EW3280Uは、5キーナビゲーター(OSDコントローラー)、音量調節ダイヤル、リモコンを装備し、視聴環境に応じて簡単に操作が可能。EW2780U/EW2780Qは、音量調節ダイヤル、5キーナビゲーターのみを搭載し、リモコンは付属しない。

-5~+15度までのチルトが可能。100×100mmのVESA規格に対応する。

インターフェイスは、HDCP2.2対応のHDMI 2.0入力×2、DisplayPort 1.4入力×1ほか、ヘッドフォン出力を搭載。4KモデルのEW3280UとEW2780Uのみ、DP Alt mode/60W給電対応のUSB-Cポートを備える。

外形寸法は、EW3280Uが726.9×204.1×523.1(幅×奥行き×高さ)。EW2780U/EW2780Qが614×196×461.4(同)。

重量は、EW3280Uが約8.1kg、EW2780Uが約6.7kg、EW2780Qが約6kg。

ディスプレイ底面にインターフェイス部を搭載。4Kモデルのみ、USB-Cポートを備える
EW3280Uの背面