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Premiere Proで楽曲が買えるStock Audio。Rushにオートリフレーム
2020年6月16日 22:00
アドビ システムズは、Creative Cloudビデオ製品のアップデートを実施。ロイヤリティーフリーの音源をPremiere Proなどのアプリやブラウザで購入できるAdobe Stock Audioを提供開始したほか、Premiere Proのプレビュー版の機能として、完成済みの動画をシーン毎に自動でマークや分割ができるシーン編集検出、スマホアプリPremiere Rushでのオートリフレームとパン&ズーム機能のプレビュー版を追加した。
Adobe Stock Audioでは、35,000点に及ぶロイヤリティーフリーの音源を購入して利用できる。Premiere Pro編集画面のオーディオメニュー内に追加され、ムードやジャンル、テンポや楽曲の時間、ボーカルの有無などのフィルターを使って目的の音楽を探せる。ブラウザからの購入も可能。
編集画面で絵音を合わせる際には「タイムラインと同期」の項目を利用すると、試す音源を再生する度に設定した再生ヘッドの位置から自動的に再生されるため、毎回音楽のデータを入れ替えたり、再生ヘッドを戻したりする手間が省ける。
プレビュー版として追加されたシーン編集検出では、1つのファイルに結合済みの動画に対して、Adobe Senseiがシーンを検出。1ファイルとしたまま特定のシーンをグレーディングしたいといったときに使えるクリップマーカー機能と、検出したシーン毎にファイルを分割するカット機能が利用できる。とくにカット機能は、完成後に特定のシーンの差し替えや削除する際に、従来必要だった、手動でシーンの切れ目にカット点を入れる作業が省けるため、急な修正などにも対応しやすいとしている。
Premiere Rushに「パンとズーム」と「オートリフレーム」追加
Premiere Rushには、Premiere Proにも搭載されている「パンとズーム」と「オートリフレーム」をPC/スマホ版ともにプレビュー版として追加。どちらもAdobe Senseiの技術を利用した機能で、被写体を検出して自動でエフェクトをかける機能がスマホでも手軽に使えるようになる。画面右下のタイトルの隣に追加された「エフェクト」メニューの「モーション」から利用できる。
パンとズームは、被写体を中心にパンとズームを自動で付与する機能で、動画内に静止画を入れても動きをつけられる。
オートリフレームでは、16:9など横位置で撮影した動画をInstagramなどに投稿するために縦位置(9:16)にした際に被写体がフレームアウトしてしまう際に、自動で被写体が常に中心に来るようにフレーミングされた動画が作成できる。また、フレーミングの調整も可能で、被写体を好みの位置に映せる。
プロが使いやすくなる機能強化も進める一方で、InstagramやVlogに動画をアップする一般ユーザーが、町中で撮影した動画をスマホで手軽に加工してすぐにアップできるような需要に応える機能も今後充実していくという。