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Premiere Proにキャプションや字幕を素早く設定できる新ワークフロー
2021年3月11日 20:30
アドビは、Creative Cloudビデオ製品のアップデートを実施。Premiere Proにキャプションや字幕を素早く追加できるワークフローを追加したほか、After Effectsにはコンポジションパネル上の3Dデザイン変更が即座に反映されるリアルタイム3Dドラフトプレビューなどを追加した。
Premiere Proには、新しいキャプション製作ワークフローを追加。キャプションや字幕を素早く追加、カスタマイズ、スタイル化するための包括的なツールセットとなっている。キャプション作成ワークフローは、今年後半に登場の「音声のテキスト化」機能によってさらに高速化される予定だという。
また、ロゴやビデオなど特定のメディアをモーショングラフィックステンプレートからスワップできるメディアの置き換え機能も搭載。ワープスタビライザーの高速化により、フッテージ内のカメラのブレを低減できるようになったほか、トラック間で完全なオーディオエフェクトラックをコピー&ペーストが可能になった。
Premiere Rushでは、ビデオのすべてのクリップにカラー編集を一度に適用できるようになった。時間を節約し、色の点でビデオの操作性を高められるとする。デスクトップ版、iOS/Android共通の機能となっている。
After Effectsでは、リアルタイム3Dドラフトプレビューを搭載し、コンポジションパネル上の3Dデザイン変更が即座に反映され、クリエイティブな決定が迅速に行なえるため、デザインの反復作業がより簡単になるとしている。
水平線と消失点ならびにグリッド状のガイドを表示する3D平面ガイドも追加。デザイナーが空間内でデザイン要素の相互関係を把握するのに役立ち、スナップを使ってオブジェクトを正確に整列させることもできる。
ツールバーはより倫理的に整理され、文脈にあったツール類が表示されるようになったとしている。
また、After Effectsのベータ版には、マルチフレームレンダリング機能を搭載。ベータテスト段階での目標は、すべてのAfter Effectsユーザーがパフォーマンス向上を実感できるようにすることだという。まずは、レンダーキューを使った書き出しの際のマルチコアパフォーマンスを高速化に対応。
今後数カ月の間に、コンポジションのプレビュー、Dynamic Linkを経由したAdobe Media Encoderでのコンポジションのレンダリング、Premiere Proにおけるモーショングラフィックステンプレートのレンダリングなどへとサポートを拡大していくという。
レンダーキューUIも刷新。UIをマルチフレームレンダリングを前提に再設計し、平均フレームレンダリング時間と同時レンダリングフレーム数を表示するように変更。新しいプログレスバーは、書き出し済みフレーム(ブルー)、書き出し可能状態またはキャッシュ済みのフレーム(ダークグリーン)、レンダリング中のフレーム(ライトグリーン)と、3つの色で表示する。