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CLASSE、D&M白河工場で生産される新アンプ「DELTA」シリーズ
2020年8月7日 12:00
ディーアンドエムホールディングスは、カナダのオーディオブランド・CLASSE(クラッセ)の新アンプ「デルタ」シリーズ3機種を8月中旬に発売する。この新シリーズはカナダで設計し、ディーアンドエムの白河工場で1台ずつセル生産しているのが特徴。価格は、ステレオプリアンプ「DELTA PRE」が120万円、モノラルパワーの「DELTA MONO」が130万円、ステレオパワーの「DELTA STEREO」が160万円。
CLASSEは、Mike ViglasとDavid Reichが出会い、1980年に設立されたブランド。現在はカナダのモントリオールで開発を行ない、ディーアンドエムホールディングスの白河オーディオワークスで厳格な品質管理の下、熟練工による生産が行なわれている。
デルタシリーズの特徴として、音の純度を追求。悪影響を及ぼす部分、不必要な部分は全て取り除き、可能な限り純粋なシグナルラインを確保。6層基板を採用し、信号、電源、グランドプレーンを最適に分離し、最短の経路で信号を送り出している。
パワーアンプは、かなりの部分を最も純粋な増幅形式であるクラスA増幅でまかなっている。デザイン面では「モニュメントとなることを意識」したという。
DELTA PRE
リモコンだけではなく、アプリ、そして本体のタッチスクリーンから操作が可能なステレオプリアンプ。
厳選した素材を使ったボリュームは、「クールなタッチで正確で精緻な操作を約束する」という。0.25dBステップでの操作が可能。
LAN端子に加え、USB入力、AES/EBU、同軸デジタル、光デジタル、XLR入力、RCA入力を搭載。アナログからデジタルまで、様々な音声を入力できる。Phono入力も備え、ヘッドフォン出力も搭載する。
ネットワーク経由での再生は、WAV/AIFF/Apple Lossless/FLAC/WMA/AAC/MP3/OGGの再生が可能で、最大192kHz/24bitまでサポート。DSD 2.8MHzの再生もできる。USB接続の場合は、PCMで384kHzまでの再生、DSDでは11.2MHzまでのネイティブ再生が可能。
繊細なオーディオ信号の干渉を避けるため、ショート・シグナル・パス設計を採用。振動を軽減するカスタム・メイドの「Navcomフット」を採用。
RCAとXLRの2入力に対応したMC/MMフォノ・ステージを搭載。RCA端子には、正確・高品質なコンタクトを可能にするというロジウムメッキが施されている。
5バンドのパラメトリック・イコライザーも搭載した。外形寸法は445×449×121mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は13.5kg。
DELTA MONO
「あらゆる細部においてその卓越したパフォーマンスと耐久性を目指して設計された」というモノラルパワーアンプ。重厚さと美しさを兼ね備えたアルミボディを採用し、「大出力アンプながらリーズナブルなサイズで設計されている」という。
CLASSE独自のIC Tunnel冷却テクノロジーを採用しており、積み重ねてもラックに設置しても動作に問題はないという。
300W/8Ωの大出力で、35W/8ΩまでをA級動作としている。725W/2Ωの低インピーダンスドライブ能力も特徴で、余裕をもってスピーカーをドライブできるとする。
カスタム・トロイダルトランスを搭載した大容量で高品位な電源回路を採用。内部はフルバランス構成。ムンドルフ製の4極コンデンサを搭載する。インシュレーターは振動の影響を軽減するカスタム・メイドのNavcom脚を採用する。
前面にはVUメーターを搭載。消費電力(最大パワー300W/8Ω)は、715VA(500W)。外形寸法は444×492×222mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は44.2kg。
DELTA STEREO
CLASSEの革新と知識の全てを搭載したというステレオ・パワーアンプ。
200W+200W/8Ωの大出力が可能で、12.5W/8ΩまでクラスA動作。350W+350W/4Ωの低インピーダンスドライブ能力も備えている。
カスタム・トロイダルトランスを搭載した大容量で高品位な電源回路や、ムンドルフ製の4極コンデンサを搭載。CLASSE独自のIC Tunnelアクティブ冷却テクノロジーも備え、アンプ内部温度を素早く最適化する。脚部にはカスタム・メイドNavcom脚を使っている。
ロジウムメッキ仕上げのRCA端子と、フルテックのトルクガードタイプスピーカー端子を採用。前面にはVUメーターを備える。
消費電力は250W/8Ωで、990VA(715W)。外形寸法は444×492×222mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は46.3kg。