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SWドラマ「マンダロリアン」。人気の秘密は”ガチ俳優”

ジーナ・カラーノ演じる女性戦士キャラ・デューン(c)2020 Lucasfilm Ltd.

10月30日からディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)でシーズン2の日米独占配信がスタートする「スター・ウォーズ」初の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」。世界中で大絶賛されているシリーズだが、人気の裏には製作総指揮のジョン・ファブロー流の“本物の俳優”を起用するキャスティング術があった。

製作総指揮を務めるファブローは、筋金入りのスター・ウォーズファン。「マンダロリアン」制作にあたっては、ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズを制作する上で影響を受けたものを徹底的に調べ、ストーリーや世界観に反映させたという。

ルーカスが参考にしていたもののひとつが西部劇。ファブローは、西部劇で本物のカウボーイが俳優として起用されていたことからヒントを得て、「マンダロリアン」ではプロ格闘家として活躍していたアクション女優ジーナ・カラーノを起用した。

ジーナが演じるのは百戦錬磨の女性戦士キャラ・デューン。元反乱軍のショック・トルーパー。軍隊で学んだスキルを頼りに傭兵として新しい人生を築いていく。

劇中には戦闘などアクションシーンも多く、ファブローは実際に“戦える”女優を探していたとのこと。「ジョージ・ルーカスは第二次世界大戦時期の映画なども参考にしていた。昔の作品はキャスティングも独特だ。西部劇では本物のカウボーイを出演させていて、そうすると戦いにも射撃にもリアリティが出ていたんだ。現代では格闘家が技術を生かして役者に転身しているよね。プロ格闘家のジーナの存在は古きよき時代のようで、懐かしくもあるんだ」とファブローはジーナのキャスティングの秘密を語っている。

実際にアクションシーンを演じたジーナは、全身スーツで重装備のマンダロリアン役、ペドロ・パスカルを抱えて運んだり、体格の大きい男たち相手に戦ったりと、格闘家としてのフィジカルを存分に生かした演技を披露。ファブローのキャスティング術は成功し、キャラ・デューンはまたたく間に世界中で人気を獲得した。

そんなジーナのアクション女優としての才能について、ファブローは「ジーナはアクションシーンで輝くね。キャラクターとして作品の中で生きているんだ。ジーナの演技を見てハリソン・フォードを思い出したよ。ハリソンは超人ではなく生身の人間として、殴った手の痛みが伝わる演技をしていた。彼女の戦闘シーンも本物だよ」と大絶賛している。

また、あのジョン・ウェインの孫にあたるブレンダン・ウェインもマンダロリアンのスタント・ダブルとして作品に参加するなど、“本物の俳優”を起用することがが功を奏し、「マンダロリアン」は世界中のファンを魅了する「スター・ウォーズ」作品となっている。

「マンダロリアン」シーズン2は30日(金)の16時に第1話が配信され、以降は毎週金曜日の17時に1話ずつ配信される。

マンダロリアン シーズン2 |特別映像(字幕版)| Disney+(ディズニープラス)
マンダロリアン シーズン2 |特別映像(吹替版)| Disney+(ディズニープラス)