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ELAC、JET5ツイーター搭載フロア型スピーカー「FS 408」

FS 408

ユキムは、ELACのスピーカー「VELA 400 LINE」に、「FS 408」を追加する。発売日は12月1日。価格はペアで85万円。2.5ウェイのバスレフ型。仕上げはハイグロス・ブラックとハイグロス・ホワイト。

VELA 400 LINEは、キールにあるELAC本社の開発チームが完成させたJET5ツイーターを搭載した最新主力ラインナップ。VELAは30年にわたりELACのR&Dでスピーカー・システム開発を続けてきたロルフ・ヤンケ氏が陣頭指揮し、開発が進められているという。

2018年にブックシェルフ「VELA BS 403」、フロア型「VELA FS 407」、センター「VELA CC401」をリリース。2019年に「VELA FS 409」が登場、そして今回の「VELA FS 408」とラインナップが拡充されている。

フラッグシップモデル「FS 409」と同様のラージサイズ・エンクロージャーに、JET 5ツイーターと180mmウーファーをダブルで搭載。FS 409と外観上の違いは、ミッドレンジ・ドライバーが無く、高さが165mm低くなっていること。

FS 407/FS 409同様、2基のウーファーをスタガー駆動させ、「JETのクオリティに見合う深く俊敏な中低音を再現する」という。

エンクロージャーのフロント・バッフルは3度スラントさせており、各ユニットからの音がリスナーに同じタイミングで届くように、時間軸の整合を図っている。

底部には、成型されたアルミ・ダイキャストの堅牢なベースを採用。フレア型のグラス・ファイバー製バスレフ・ポートは底面に向かって設置されており、壁反射の影響を受けにくくしている。

エンクロージャー内部に発生する強力なエネルギーを受けとめるため、エンクロージャーのトップとスピーカーターミナルには、頑丈なアルミニウム・プレートを採用している。

JET Vツイーターはベンディング・ウェーブ方式。25mm径ドーム型トィータの10倍の面積を持つとしており、高いパワー・ハンドリングが特徴。VELAは、このJET Vに新たにデザインされたウェーブ・ガイドを装着。理想的な放射特性を追求した。

AS-XR CONEウーファーには、クルトミューラーから供給を受けたペーパー・コーンとアルミニウム・コーンを重ねた振動板を採用。軽量で内部損失に優れ、クリスタル・ラインと呼ばれる振動版にある幾何学模様のパターンにより、コーン振動板の強度を10倍アップさせている。

エッジであるラバー・サラウンドを拡大し、可動域の広いロングストローク・ボイスコイルのレスポンスを高め、パワー・ハンドリング性能を向上させた。なお、403/407は150mm口径だが、408/409は180mm口径となる。

ネットワークには、磁気歪みを排した大型空芯コイルを装着したウーファー専用基板と、高品位パーツで構成されたツイーター専用基板を採用。それぞれの干渉を防ぐため、セパレート構成とした。内部配線にはVan den Hul製ケーブルを採用。スピーカーターミナルはバイワイヤリング接続に対応する。

能率は88.5dB(2.83V/1m)。インピーダンスは4Ω。周波数特性は28Hz~50kHz。クロスオーバー周波数は450/2,550Hz。外形寸法は276×332×1,142mm(幅×奥行き×高さ)。重量は27.1kg。