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PS Audio、DAC内蔵で36万円の薄型プリメイン「Stellar Strata」
2020年8月6日 17:30
完実電気は、米PS Audioの「Stellar」シリーズのプリメインアンプ「Stellar Strata」を8月6日に発売する。価格は36万円。カラーはシルバーとブラック。
Stellarは、PS Audioのハイエンドモデル「BHKシリーズ」や、DMP/DSDACで培われた技術を手の届きやすい価格帯で提供するシリーズ。価格を抑えながら、DAコンバーター搭載プリアンプやパワーアンプ、電源ユニットから、フォノアンプまでラインナップ。フルコンポサイズの横幅をキープしながら、高さを抑えた薄型スリムな筐体を採用する。
新たに発売するプリメインアンプのStrataは、DAコンバーター搭載プリアンプ「Gain Cell Dac」とステレオパワーアンプ「S300」の仕様をベースに、ネットワークブリッジ機能を追加。パワーアンプ部、電源供給回路、ネットワークブリッジを新規開発した。
開発にあたり、もっとも多くの時間を費やしたという電源供給回路は、コンデンサーやレギュレーター回路なども含め、回路設計を一新。新開発のカスタムEIコアトランスを中心に、アナログ回路、デジタル回路、Gain Cell回路、ヘッドホンアンプ回路それぞれに「リニアリティーに優れた」電源供給を実現した。
ジッターやノイズ、ディスクドライブから派生するエラーなどからデジタル信号を解放するというPS Audioの独自技術「digital Lens」は、8年の調査と2年の開発期間を経て、「New Digital Lens」へと進化。従来以上の高速度信号処理を実現し、デジタル信号の分析と再構成の制度が格段に向上したという。
プリアンプ部には、そのNew Digital Lensや、ボリュームを電圧で可変させる特許技術のGain Cell technology、そして好評を得ているという「Gain Cell Dac」のテクノロジーを投入し、適切な信号処理を実現したとのこと。
デジタル入力はDSD 128やPCM 384kHzに対応したUSBとI2Sが各1系統。USBターミナルにはDSDACでも採用されたA synchronousテクノロジーを採用し、高音質化を実現。そのほか同軸デジタル(最大192KHz)を2系統、光デジタル(最大96KHz)を1系統備える。
すべてのデジタル信号は、Digital Lens内にある「Native Mode」を経由してDigital Lensへ入力される。サンプリングレートコンバータをスキップすることで、音質の純度や鮮度に効果があるという。
パワーアンプ段では、プリアンプ部からの信号を受ける入力段にあたる回路にAnalog Cell Technologyを搭載。音場の広がりや深み、ボーカルの目を見張るような生々しさ、豊かな高域表現を実現したとしている。
接続する機器やスピーカー、設置している部屋にあわせて選べる3種類のデジタルフィルターを搭載。出力段にはパッシブタイプのアナログフィルターと、Class Dアンプを採用した。
アナログ入力はRCA(アンバランス)を3系統、XLR(バランス)を1系統備え、プリアンプとしての機能を充実。出力はRCA1系統とヘッドフォン向けの6.3mmステレオ標準端子、スピーカー端子はバインディングタイプを備える。
再生周波数帯域は20Hz~20kHzで、S/N比は110dB、出力は150W+150W/4Ω。消費電力は最大600Wで、スタンバイ時は20W。
外形寸法は430×210×83mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9.5kg。