ニュース

Oculus Quest2、「マルチアカウント」「アプリ共有」対応へ

Facebookは18日(米国時間)、Oculus blogにて「Multi-User accounts(マルチユーザーアカウント)」と「App Sharing(アプリ共有)」の2つの機能のテストを、Oculus Quest 2の利用者を対象に開始したことを発表した。

VRヘッドセットは、家族や友人と共有して利用するプレイヤーが多く、「マルチユーザーアカウント」と「アプリ共有」については利用者からの要望が最も多かった機能だという。

この2つの機能により、1台のヘッドセットで複数のアカウントが設定できるようになり、それらのアカウント間でOculusストアで購入したアプリが共有可能になる。攻略したステージや獲得したポイントは、アカウント別に保存される。

また、友達リストや閲覧履歴、プライバシーなどの設定をアカウント別に管理して切り替え可能。ヘッドセットの共有者に自分のアカウント情報を見られたり変更されたりしないようにロックも掛けられる。

今回、機能のテストとしてQuest 2ユーザーを対象に「マルチユーザーアカウント」「アプリ共有」を提供開始しつつ改良を続けるとしている。最終的には、全てのQuestの利用者が使用できるようになる予定だという。

Oculus Quest2

アプリ共有については、18日以降にOculusストアで発売する全ての新規アプリに自動的に適応される。既存のアプリについては一部利用できないものもあるが、今後全てのアプリでの対応を目指すとしている。

なお現時点での「マルチユーザーアカウント」「アプリ共有」の機能の詳細は以下の通り。

  • 1台のヘッドセットで設定時に使用したアカウント(親アカウント)に対し、3つまでの別アカウント(子アカウント)が追加可能。ヘッドセット内でアプリ共有を有効にできる。
  • 「マルチユーザーアカウント」「アプリ共有」を利用するには、親/子アカウントのそれぞれが各自のFacebookアカウントを使ってサインインする必要がある。
  • 子アカウントのユーザーは、アプリ共有が有効になっているデバイス上では、親アカウントのアプリを利用できるが、自身で所持または新たに購入した場合、自身のデバイスからは利用できない。
  • 子アカウントで利用しているユーザーも共有しているデバイス上で、アプリやコンテンツを購入できるが、それを親アカウントや別の子アカウントと共有することはできない。
  • 複数のデバイスへの同時ログインは可能だが、複数のデバイスで同じアカウントを利用して同じアプリを起動することはできない。
  • 子アカウントからさらに子アカウントを追加することはできない。親アカウントを変更する際には「factory reset」(ファクトリーリセット:工場出荷時の状態に初期化)が必要。