ニュース

パイオニア、音質強化の限定コンポ「Stellanova Limited」。17.8万円

小型コンポ「Stellanova Limited」

パイオニアは、ハイレゾ対応の小型コンポ「Stellanova」シリーズの新製品として、音質にこだわったハイエンドモデル「Stellanova Limited」(型名:APS-S202J-LM)を、直販限定で4月より発売する。価格は17.8万円。

Stellanovaは、iOS/Androidデバイスや外付けハードディスクドライブなどに保存したハイレゾ音源を、非圧縮でワイヤレス再生できる薄型筐体の小型コンポ。

今回発売するLimitedモデルは、USB DACアンプとワイヤレスユニットで構成。回路設計や組み立て、品質評価までを熟練エンジニアが国内で一貫して行なうことにより、高い品質を実現。既存モデルをベースとしながらも、高出力LSIの採用や、部品・回路構成の最適化により音質を強化。また筐体表面に特別な処理を施すことで、高品位なデザインに仕上げている。なお、基本機能はベースモデル(Stellanova)と変わらない。

スピーカー用出力アンプには、ベースモデルに比べ2倍の出力パワーをもつ高出力LSIを採用。インピーダンスの低いスピーカーでも余裕をもって駆動させることができ、スピード感のある音の立ち上がりと、パワーのある音を実現。また、低歪チップ積層セラミックコンデンサや、音声の歪みを低減するスピーカーライン用ノイズフィルターを採用することで、歪みのない高音質を実現したという。

ヘッドフォン用出力アンプには、ハイパワーICを採用。ICの性能を最大限に発揮するヘッドフォンアンプ用電源レギュレーターICも搭載し、インピーダンスの低いヘッドホンでも力強い音を再生。またハイエンド向け音響用アルミニウム電解コンデンサをヘッドフォンアンプ電源に採用することで、低域の伸びと量感を向上させ、しなやかで力強い音楽再生を実現したとする。

DAC出力回路も最適化。I-V変換アンプの回路構成を見直し、音圧レベルの変動による変換誤差を無くすとともに、電子ボリューム用ICの基準電位を使用していた後段のオペアンプICを無くし、ノイズの影響を受けないよう改良。両回路の構成と配線パターンをすべて見直すことで、グランドから信号ラインへのノイズの混入を無くすとともに、グランドループも排除することでノイズ低減を図った。

ワイヤレスユニットも回路を見直した。ワイヤレスユニットのDC-DCコンバーター降圧回路とデジタル電源部の入出力ラインにノイズフィルターを追加することで、流出入時のノイズを低減。

また、電源LSI周辺の回路構成や配線パターンを最適化することで、電源間のノイズ分離と安定した電源供給を実現。広帯域でノイズ吸収効果が見込める高品質なポリフェニレンサルファイド積層フィルムコンデンサを採用。ノイズの少ないクリーンな電源供給と安定したデジタル信号処理を両立させることで、DACアンプの性能を最大限に発揮するとしている。

筐体にはアルミニウムを採用。表面にブラックカラーのアルマイト処理を施すことで硬度や耐腐食性を向上させるとともに、ダイヤモンドカット面にダブルアルマイトによるカッパー色をあしらうことで高品位なデザインに仕上げた。

対応OSはWindows 10/8.1。Mac OS X 10.7以降。iOSは11~14、iPadOSは13/14、Androidは6以降。

USB DACアンプ部は、DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/32bitまでの再生が可能。ただし、iOSアプリ使用時は192kHz/24bit。Bluetooth受信機能も備え、プロファイルはA2DPをサポートする。

ステレオミニのアナログ入力、光デジタル入力も各1系統装備。スピーカー用アンプの最大出力は20W/ch(4Ω)で、対応するインピーダンスは4Ω~16Ω。ステレオミニのヘッドフォン出力(対応インピーダンス8~600Ω)や、モノラルミニのサブウーファ出力も備える。

外形寸法/重量は、USB DACアンプが198×147×33mm(幅×奥行き×高さ)/570g、ワイヤレスユニットが198×149×33mm(同)/440g。