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ラックスマン、“新次元音質”の最上位ヘッドフォンアンプ「P-750u MARK II」
2021年3月26日 10:00
ラックスマンは、ヘッドフォンアンプのフラグシップモデル「P-750u MARK II」を4月下旬に発売する。価格は34万円。カラーはブラスターホワイト。
昨年、同社の95周年を記念して100台限定モデルとして発売、即完売となった「P-750u LIMITED」。このアンプに採用された音質グレードUPの新回路や、数々のパーツを搭載した進化モデルが「P-750u MARK II」となる。
Ultimate(究極)と名付けられた独自の増幅回路ODNFの最新進化形「ODNF-u」を搭載。ODNFは、LUXMANのアンプ技術の中核をなす増幅回路で、音楽成分はそのままに歪成分のみを検出しフィードバックすることで、「SN感に優れ躍動感にあふれるみずみずしい音質を実現」するという。
ODNF-uは第4世代の回路で、「完成域に達した回路特性をもう一度見直し、歪検出アンプの出力をパラレル駆動としインピーダンスをより低く抑えることで、歪検出の精度を極限まで向上した」という。完全バランス構成のディスクリートアンプで、「さらに広帯域まで澄み渡り、純度が高くエネルギー感に満ちた新次元の音質を達成した」とのこと。
高純度電子制御アッテネーターの「LECUA」も搭載。ソリッドステート(IC)式LECUAを使っており、0~-87dBの88接点を採用。LECUAのシフト機能を用いたバランス調節(±12dB)と、3段階(0・-6・-12dB)の感度切替も可能。
新規パーツとして、信号伝達の低インピーダンス化を図る6N導体の内部配線材を要所に採用。回路ファイナル段には、L-750u LIMITEDで初採用された最新のカスタム・ブロックコンデンサーを使っている。
電源ケーブルは、2.14mmに導体断面積をアップさせた高純度無酸素銅(OFC)線を使用。取り回しの良いスリムなシースと、確実な接続を実現する新形状機器側プラグを採用した新リファレンスケーブル「JPA-10000i」が付属する。
製品には赤くMARKIIの刻印が施された鏡面メッキのシルバー銘板を備える。カスタム仕様のグラデーション鋳鉄製レッグも採用した。
入力端子は、アンバランス✕1、バランス✕2を搭載。出力は、4ピンXLRバランス✕1、3ピンXLRバランス✕1、標準ジャック✕1、スルー出力✕1を備えている。
P-750uに初搭載された3300μF×2のカスタムブロックコンデンサーを、プリ・ドライバー段にも搭載する事で、電源部をさらに強化。
4チャンネルフルバランス構成を最大限活かすため、バランス接続によるBTLバランス駆動と、アンバランス接続によるパラレル・アンバランス駆動に対応。バランス駆動の場合は、左右のセパレーション性能や定位感の向上、混変調歪の低減、電源レギュレーションの改善などを実現。
アンバランス駆動の際は、4チャンネルの増幅回路を左右2つずつ束ねてパラレル駆動とする事で、出力電流の供給能力を倍増。高いドライブ力と密度感、ダイナミックな抑揚感溢れるサウンドを獲得したとする。
定格出力は、アンバランス時4W+4W(8Ω)、2W+2W(16Ω)、1W+1W(32Ω)、53mW+53mW(600Ω)。バランス時で8W+8W(16Ω)、4W+4W(32Ω)、213mW+213mW(600Ω)。消費電力は42W。外形寸法は440✕400✕92mm(幅✕奥行き✕高さ)。重量は13.3kg。