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Brise Audio、最上位ポータブルアンプが進化した「TSURANAGIーV2」

TSURANAGI-V2

Brise Audioは、ハイエンドポータブルアンプ「TSURANAGI」を、ユーザーからのフィードバックを元に改良したというVersion2モデル「TSURANAGI-V2」を発売する。4月19日正午より受注を開始し、日本国内の初回出荷は6月中旬の予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は40万円前後。

旧モデル「TSURANAGI」のユーザー向けに、有償のバージョンアップサービスも用意。外装をフル交換、基板上の必要パーツを交換、バッテリーの新品交換、ファームウェアのバージョンアップを行なう。費用は10万円。バージョンアップの申し込みはBrise Audioのサイトで4月19日正午から受付開始。初回出荷は6月末以降となる。

TSURANAGI-V2の主な変更点

V2の変更点は「ゲインを6dB低下」と「ボリュームカーブ変更」と「レーザー刻印へ変更」。

ゲインの6dB低下は、残留ノイズの低減を目的としたもので、ゲインを10.5dBから4.5dBに下げたことによって、ノイズを45%低減。高感度イヤフォンでもノイズを感じにくくなったという。

一方で、ゲインが下がると音圧を確保しづらくなるが、「現代のプレーヤーは高出力なため十分と判断した」という。「10.5dBでは数百Ωのヘッドフォンを低出力のプレーヤーでも使用できることを想定していたため、ゲインを高めに設定していた」とのこと。

ボリュームカーブ変更により、音量調整しやすさが向上。従来は小音量域では早く上がるカーブだったが、高感度なイヤフォンでは調整がしづらいことがあり、直線的なカーブに変更した。最小音量と最大音量の変更はないという。

さらに、従来のケースの印字は削れてしまうことがあったため、TSURANAGI-V2ではレーザー刻印とし大幅に耐久性が向上。印字のデザインも変更し、よりシンプルになっている。それ以外の仕様は、従来モデルを踏襲している。

TSURANAGI-V2使用イメージ

TSURANAGIは、Brise Audioのハイエンドイヤフォンケーブル、ハイエンドポータブル用ラインケーブル(ミニミニケーブル)の開発用評価機として、理想のポータブルオーディオ環境を構築するために開発。

内部配線にもBrise Audio製ケーブルを採用し、ハイエンドケーブル「MURAKUMO」や「YATONO」などで使用される電磁波吸収シールド材やCNT(カーボンナノチューブ)などを基板などに設置し更なる音質アップを図っている。

アナログ入力、アナログ出力のポータブルアンプで、バランス入出力対応。アンバランスの入力信号に対してもバランスで出力できる。Pentaconn 4.4mm端子を採用し、入力はバランス/アンバランス(5極4.4mm + 3極3.5mm)、出力はバランス(5極4.4mm + 4極2.5mm)をサポート。

最大出力は700mW + 700mW(16Ω)、1,000W + 1,000mW(32Ω)、100mW + 100mW(300Ω)。高音質電子ボリュームIC「MUSES72320」を搭載。バッテリー持続時間は8時間。外形寸法は120×80×30(縦×横×厚さ)で、重量は360g。充電端子はUSB-C。