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JBL、HDIホーンと新開発ドライバー搭載のスピーカー3機種

HDI Series「HDI-3600」(左)、「HDI-1600」(右)

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドより、独自のHDIホーン技術と新開発のコンプレッションドライバーを採用したスピーカーシステム「HDI Series」3機種を初夏に発売する。ラインナップと価格は、2.5ウェイ・フロア型の「HDI-3800」が275,000円/1本、「HDI-3600」が198,000円/1本、2ウェイ・ブックシェルフ型の「HDI-1600」が11万円/1本、「HDI-1600」用のスタンド「HDI-FS」が55,000円/ペア。

HDI(High Definition Imagine)ホーンによる空間表現とバッフルをユニット幅いっぱいに挟めたスリムなキャビネット、コーナーのないラウンドシェイプにより、広く明瞭な音場再生能力を持ったシリーズとしている。グレイ・オークのリアルウッドフィニッシュは、近年のインテリアとしてのニーズを取り入れたものだという。

中央のスピーカーが「HDI-3800」
中央のスピーカーが「HDI-3800」(背面)
「HDI-3800」の端子部

中高音域用ユニットには、JBLプロフェッショナルが開発し、スタジオモニターの最上位モデル「4367」や「4349」に搭載されているD2コンプレッションドライバー技術から派生した強力なネオジム・リングマグネットとTeonex製リングダイアフラムを用いた「2410H-2」を搭載。

軽量なダイアフラムを剛性の高いV断面のリング形状に成形したVシェイプ・リングダイアフラムが不要な分割振動を抑え、30kHzを超える超高音域まで解像度の高い再生が可能としている。また、ジェットノズルを思わせるアルミダイキャスト製センターコーンとアウターリングにより、25mm径リングダイヤフラムによる音響出力を12.5mmの開口部へ集中させるコンプレッション構造がダイアフラムの揺幅を抑え、歪みを最小化するという。

新世代の定指向型ホーンと合わせて、JBLらしい明瞭で抜けのある中音域かつ鮮明で立体的な音像イメージを実現したとしている。

低音域ユニットには、振動板に軽量高剛性アルミ・マトリックスコーンを備えた低歪・高出力ウーファーを採用。「HDI-3800」には200mm径ウーファー「JW200AL-12」、「HDI-3600」には165mm径ウーファー「JW165AL-12」をそれぞれ3基搭載。最上部のウーファー1基と下2基をスタガー接続することで、中音域の定位の明瞭化と、トリプルウーファーによる重低音再生の両立を実現したとする。「HDI-1600」は165mm径のウーファー「JW165AL-4」1基を搭載する。

バイワイヤリング/バイアンプ対応の金メッキ・バインディングポスト方式のデュアルターミナルを採用。フロア型の「HDI-3800/3600」には低音域用と高音域用フィルター回路を基板ごと分離独立し装備させたセパレート型ネットワークを採用し、相互干渉を防ぐとしている。

ユニット群の性能を最大限に引き出すために、ブレーシングによる内部補強や底板にボトム・ベースボードを用いた高剛性キャビネットを採用。「HDI-3800/3600」にはベース裏にラバーフットを装備。高さ調整が可能なスパイク足も付属する。

「HDI-3600」「HDI-1600」の背面
「HDI-3600」の端子部
「HDI-1600」の端子部

推奨アンプ出力はHDI-3800が25W~300W、HDI-3600が25W~250W、HDI-1600が15W~200W。出力音圧レベルはHDI-3800が92dB、HDI-3600が90dB、HDI-1600が85dB。周波数特性はHDI-3800が37Hz~30kHz、HDI-3600が38Hz~30kHz、HDI-1600が40Hz~30kHz。クロスオーバー周波数はHDI-3800が800Hz/1.8kHz、HDI-3600が900Hz/2.0kHz、HDI-1600が1.9kHz。

外形寸法と重量はHDI-3800が300×418×1,138mm(幅×奥行き×高さ)/38kg(1本)、HDI-3600が255×342×1,026mm(同)/28kg(1本)、HDI-1600が230×293×384mm(同)/10kg(1本)。