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10~20代の約半分「ほぼテレビ見ない」。NHK調査

「国民生活時間調査」サイトより

NHK放送文化研究所は21日、「2020年 国民生活時間調査」の結果概要とデータをサイトで公開した。調査結果では、1日にテレビを視聴する人が国民全体で減少。特に16~19歳においては、1日にテレビを見る人が5割を下回り、約半分が「ほぼテレビを見ない」ことが分かった。

国民生活時間調査は、睡眠や仕事、家事、食事、テレビ視聴など、1日の生活行動を時間の面からとらえ、日本人の生活の実態と変化を明らかにしようとするもの。1960年以降5年ごとに実施しており、日本人の生活に関する基礎的なデータとして、行政機関や企業、研究機関などで利用されている。調査期間は2020年10月に行ない、調査相手は10歳以上の7,200人で、有効調査相手数(率)は4,247人(59%)。

2020年の最新調査では、「朝・夜のテレビ視聴の減少」、そして「メディア環境の変化」がデータで示された。

国民全体で、1日にテレビを見る人の割合が減少。5年前の調査では85%だったが、2020年では79%に6ポイント下がった。年層別では、50代以下で減少。特に20代以下で前年比20ポイント前後と大幅に減少した。最も低かったのが16~19歳の47%。1日にテレビを見る人が47%と、5割を下回った。

※出典 NHK放送文化研究所

テレビ視聴が大きく減った若年層では、特にインターネット(SNSや動画含む)を利用する人が増加。16~19歳では、1日にインターネットを利用する人が8割にのぼった。また1日にインターネットを利用する時間量は、16~19歳・20代で2時間超。うち動画視聴に占める時間は1時間以上となった。

※出典 NHK放送文化研究所

国民全体のメディア利用時間は、テレビが3時間1分と最も長いが、若年層ほどテレビ視聴が短く、インターネットの利用時間が長くなる傾向に。20代以下では、1日にテレビを視聴する時間よりもインターネットを利用する時間の方が多かった。

※出典 NHK放送文化研究所
※出典 NHK放送文化研究所

時間帯別のテレビ・インターネット利用比較に関しては、国民全体では、ほぼ1日を通してテレビ視聴がインターネット利用よりも多かった。ただ16~19歳は、日中はテレビとネットが同程度の利用だが、夕方以降はインターネットがテレビを上回る結果となった。

調査結果は、国民生活時間調査サイトでもデータ公開されている。