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Shanling、DAC/電源/回路などが交換できるプレーヤー。約41万円

「M30」

MUSINは、Shanlingブランドのオーディオプレーヤー「M30」を7月16日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は41万円前後。

デジタルプレーヤー、電源、オーディオ回路など、オーディオ機器に必要な要素を全てモジュール化し、自由に組み替えられるプレーヤー。業界の流行や技術の革新といった将来的な要素をフォローできる拡張性を備えているという。

標準装備のDACモジュールには、DACチップ「AK4497」を2基搭載し、Shanlingのオペアンプ+バッファを用いた回路設計に最適化。オペアンプ「OPA2211」や、独自のローパスフィルタリング技術「CPAF」などにより、まとまりの良い音を再生するという。最大768kHz/32bitまでのPCMとDSDの再生に対応する。

プレーヤーモジュールは、6型/フルHD(1,920×1,080ドット)のディスプレイを搭載。CPUにはSnapdragon430を搭載。Android 7.1ベースの独自OSを採用している。ゲイン設定は4段階(Low/Mid/High/Turbo)。

Bluetooth 4.1準拠で、対応コーデックは送信のみがLHDC/aptX/aptX HD、双方向がLDAC/SBC。

筐体の側面にはKORG製真空管「Nutube 6P1」を装備した「チューブモジュール」が装着でき、左右ペアで標準装備。また、将来的に別のモジュールを装備できるエンプティモジュールも用意している。

画像左側がエンプティモジュール、右側がチューブモジュール

筐体は航空機グレードのアルミニウム製。CNCフライスによる加工で、信号の混線やノイズの干渉を抑制するという。内部配線にはオーディオグレードの単結晶銅線を採用し、ロスの無い安定した信号伝送を可能とする。

回路上には合計92個のパナソニック製ポリマータンタルコンデンサを配置し、高精度・低歪みを実現。「45.1584MHz」と「49.152MHz」の2つの高精度水晶発振器を使用し、ジッターを低減した正確なクロック信号の受け渡しを行なうとしている。

バッテリーモジュールは、パナソニック製18650バッテリー×5基搭載し、容量は16,500mAh。最大連続再生時間は、アンバランス出力時シングルDACで17.5時間、デュアルDACで14.5時間、バランス出力時は12.5時間。

出力端子はXLR4(バランス)、XLR(バランス)、RCA、4.4mmバランス、3.5mmPro、2.5mmバランス、3.5mmアンバランス、6.35mmアンバランス。入力端子はRCA、同軸デジタル、光デジタル、USB-A、USB-B。そのほか外部ストレージ用のUSB-A、ファイル転送や給電用のUSB-Cなどを備える。

端子部

周波数特性は20Hz~50kHz。ダイナミックレンジはアンバランス出力時121dB@32Ω、バランス出力時123dB。SN比がアンバランス出力時121dB@32Ω、バランス出力時123dB。出力インピーダンスはアンバランス出力時0.8Ω以下、バランス出力時1.6Ω以下。

本体容量は32GB。microSDカードスロットを備え、最大2TBまで対応する。外形寸法は213×258×50mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3kg。