ニュース

話題の“空気録音”に迫る、JASジャーナル'21年夏号

「JASジャーナル」2021年夏号(Vol.61 No.3)より

日本オーディオ協会は、オーディオビジュアル関連のニュースや新技術、協会会員による投稿などを掲載した「JASジャーナル」の2021年夏号(Vol.61 No.3)を公開。オーディオ関連イベントの中止が相次ぐなか、増えつつある“空気録音”についての実験と考察などを掲載している。

空気録音は、オーディオで再生している音楽をマイクやカメラで録音・録画し、YouTubeなどで配信。そのオーディオ機器の特徴や、機器による音の違いを、自宅にいながらヘッドフォンなどで体験してもらおうというもの。

この空気録音について、フリーランス・エンジニアの西尾文孝氏が、故長岡鉄男氏の方舟のコンセプトをベースに建築された市川二朗氏のリスニングルームに、B&W 702S2 Signatureを設置して実験。空気録音に適した録音をするためには、どのようにマイクをセッティングすれば良いのか? どのような種類のマイクを使うか、そして録音したものをどのように聴くのが最適なのかといった事柄が考察されている。さらに、リスニングルームを提供したライター・市川二朗氏による空気録音実験の体験記を読むこともできる。

他にも、新しい生活様式の中でテレワークやライブ配信に注目が高まっていることから、そこで重要になるマイクの基礎知識やトレンドを、ティアックの音響機器事業部 タスカムビジネスユニット 国内営業部 販売促進課の加茂尚広氏が解説。

2020年度アカデミー科学工学賞を受賞した「ラべリアマイクロホンCOS-11Dシリーズ」の特徴や進化の過程を、三研マイクロホン技術部が解説する記事も掲載されている。