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ユキム、“究極の”バキューム式レコードスタビライザー
2021年8月23日 08:00
ユキムは、YUKIMU SUPER AUDIO ACCESSORYより、レコード盤をバキュームにより吸着させるバキューム・スタビライザー「CVS-1」を9月に発売する。価格は176,000円。
レコード再生のクオリティを一気に高めるというバキューム・スタビライザー。幅広いジャンルでオリジナリティの高い製品をリリースするフォースマイルラボを主宰する山田真久氏の企画により設計開発された。過去に存在したアナログ・レコード吸着システムが生み出したメリットとウィーク・ポイントを知り尽くしたエンジニアが、長年の経験と実践をもとに改良を重ね開発した「究極のバキューム・スタビライザー」だという。
ターンテーブルにマグネシウム・ディスクを載せ、その上にアナログレコードを置き、レーベル面にスタビライザーを装着することで設置完了。スタビライザーから伸びるチューブの先にある別筐体ポンプを作動させることで、レコード盤がターンテーブル・ディスクに吸着される。
バキュームは20~30秒間行なわれ、その後8分間隔で30分間繰り返し行なわれる。バキュームのモーター音は40~45dBという消音設計で音楽再生を妨げない。
さらに間欠バキューム機能により、演奏中にレコードの吸着状態が解かれる心配も不要。密着性を高めたシーリングゴムの効用で、反りのあるレコード盤(180g重量盤含む)も吸着状態を維持できる。
マグネシウム・ディスクは外径Φ305mm、厚さ7mm。重さは600g。ディスク素材の純マグネシウムは内部損失がもっとも高い金属で、素材固有の鳴きが非常に少ないことが特徴。ポンプと繋がるスタビライザーは、純マグネシウムと真鍮のハイブリッド仕様で、ディスクとのコンビネーションによりレコード盤の制振に大きく貢献する。
高い精度の精密加工技術が要求されるCVS-1のディスクとスタビライザーは、金属加工で有名な新潟三条・燕で製造。
センター・スピンドルが11mm以下のターンテーブルにも対応するよう設計されており、ほとんどのターンテーブルに装着可能。シーリングゴムの劣化で吸着が不安定になった場合はシーリングゴムの交換が可能(価格未定)。またアイコール製IQ1300Aのユーザーは、希望すればCVS-1へのアップグレードもできる(価格未定)。
サクションボックスの外形寸法は108×138×96mm(幅×奥行き×高さ)、重さ580g。ホースの長さは1.5m、材質は木材。スタビライザーは外径Φ70mm、高さ50mm、重さ480g。