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シャープ、Alexa搭載ネックスピーカーをクラウドファンディング販売

AN-SC1

シャープは、ネックバンド型のワイヤレススピーカー“AQUOSサウンドパートナー”の新製品として、音声アシスタント機能を搭載した「AN-SC1」をクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」で販売する。期間は9月2日から10月31日まで。台数限定で先着価格は19,000円。一般販売は未定。

首にかけて使用することで、周囲の音を遮ることなく、テレビやスマートフォンの音声を耳元で聴くことができる従来のAQUOSサウンドパートナーに、新たにWi-Fi機能(IEEE802.11 b/g/n)を追加し、スタンドアローンでAmazon Alexaが利用できるようになったのがポイント。また内蔵マイクを3基に増やすことで、ノイズキャンセリング性能を改善しており、よりクリアに発話をキャッチできるようになっている。

SHARP AQUOSサウンドパートナー

Amazon Alexa搭載により、さまざまなサービスが音声で利用可能。例えば、「ニュースを読んで」と話しかけると、その日のニュースを読み上げたり、聴きたい音楽のジャンルをリクエストすれば、音楽配信サービスが選曲した音楽の再生が可能。ほかにも、アラームやタイマー機能、気になるワードの検索、スポーツの試合結果を伝えるサービスなども利用できる。

テレビ、エアコンなどの家電製品や照明器具など、音声アシスタント対応機器の音声操作もできるのも特長。首の身につけたままで、キッチンや寝室、ベランダなど、さまざまな場所で操作できる。

なお、音声アシスタントの起動は、本体側面のアクションボタン操作が必要。「アレクサ」などの呼びかけでは起動できない。

利用例
利用シーン

Bluetooth 5.0に準拠。対応コーデックは、SBC、AAC、aptX、aptX LL。プロファイルはHSP、HFP、A2DP、AVRCPをサポート。スマートフォン、PCなどとBluetoothで接続して、ワイヤレスでスマートフォンの音楽を試聴したり、PCのビデオ会議などに利用できる。

付属のBluetooth送信機を使い、テレビの音声をBluetoothでスピーカーに飛ばすことも可能。送信機はaptX LL対応なので、映像と音声のズレを抑えた伝送が可能。スピーカーをもう一台用意すれば、同時にテレビ音声が聞けるデュアルストリーミングもサポートする。

付属のBluetooth送信機

従来機種同様、音が効率よく耳に向かうように設計したというリフレクタ構造スピーカーを搭載。クリアなサウンドを目指した。

スピーカー本体は、IPX4相当の生活防水に対応。キッチンなどで濡れた手で操作したり、水しぶきがかかるなどの状況でも利用できる。マルチペアリングは非対応。

音楽再生時間は、Bluetooth接続時に約10時間、Wi-Fi接続時で約6時間。充電時間は約2時間30分で、充電ポートはマイクロUSB。

外形寸法は約184×185×18mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約92g。

コンセプトは“身につけるAIスピーカー”

シャープ スマートディスプレイシステム事業本部のオーディオ事業部長を務める片山修氏は「シャープのオーディオ事業は、1925年に発表した国産第1号の鉱石ラジオまで遡る。以来、レコード両面自動演奏ステレオや最小・最軽量のMDプレーヤー、世界初の1bitアンプ、業界初の22.2ch音声入力対応サウンドバーなど、オンリーワン商品を生み出してきた」とこれまでを振り返りつつ、「サウンドパートナーは“音楽と環境音を同時に聴く”新しい体験をもたらす商品として、新たな需要を創出。これまで世界で累計約38万台を出荷している。新モデルは、音声アシスタントを搭載し“AIoTで世界を変える”という企業ビジョンを組み込んだ」と解説。

営業部主任の土屋美喜氏は「コンセプトは“身につけるAIスピーカー”。首にかけて常に身に付けられるようにすることで、AIスピーカーを持ち運ばずに、家中どこでも音声で対話できるようになった」と製品の魅力を話した。

なお、クラウドファンディングを選択した理由については「ガジェット好きの男性ユーザーがメインのターゲット。クラウドファンディングは尖った製品に反応するユーザーにダイレクトにメッセージングできる。またユーザーからの反応など、コミュニケーションを図ることで、商品のブラッシュアップに繋がる気付きが得られる。SNSなどの情報発信力にも期待している。コメントなどを受け止めつつ、ユーザーと共に満足度を上げ、新しい商品の提案を行なっていきたい」(片山氏)としている。