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ラックスマン、“Zシリーズの幕開け”アンプ「L-507Z」

L-507Z

ラックスマンは、プリメインアンプ「L-507Z」を10月下旬に発売する。Xシリーズの増幅回路の心臓部である「ODNF」を一新し、8月に発表したばかりのステレオ・パワーアンプのフラグシップ「M-10X」に続き、最新の高音質・増幅帰還エンジン“LIFES”を搭載しているのが特徴。価格は693,000円。

ODNFに代わるラックスマン独自の新・増幅帰還エンジン「LIFES 1.0」を搭載し、“Zシリーズの幕開けを飾るモデル”と位置づけられている。

L-507Z

3段ダーリントン3パラレル・プッシュプル構成による220W×2ch(4Ω)の定格出力を備え、音量調節時の音質劣化を最小限に抑えるという、88ステップの電子制御アッテネーターの新「LECUA1000」も内蔵する。

プリアンプの出力部には、次段に接続されるパワーアンプを強力にドライブするディスクリート・バッファー回路を搭載。高レギュレーションの電源トランスと大容量コンデンサー(10,000μF×8本)を組み合わせたハイイナーシャ(高慣性)電源も採用した。

電子制御のバス/トレブル式トーンコントロールと、LECUAによって制御されるLRバランス調節機能も利用可能。

使い勝手も向上。リスニングポジションから音量を確認しやすくするため、7セグメントLEDによる音量レベル表示を搭載。グラウンド配線左右独立の4.4mmヘッドフォン出力端子も新たに搭載。

さらに、他のオーディオ機器との電源連動を可能にするトリガー入出力端子、近い将来に赤外線以外のリモート操作にも対応を拡張するという外部コントロール端子も装備。「2025年に創業100周年を迎えるラックスマンが、洗練された一体型アンプとしての新しいスタイルを徹底的に研究し具現化したモデル」だという。

筐体には、ブラスターホワイト仕上げの極厚フロントパネルと精緻なアルミ・ヘアライン仕上げのトップパネルを採用。シャーシ電流によるアース・インピーダンスの上昇や発生磁界の影響を隔絶する独立コンストラクションのループレスシャーシ構造を採用している。

大型のプラグを装着した高音質ケーブルにも対応するという、18mmピッチのRCA入出力端子(LINE-1のみ20mmピッチ)や、極太のケーブルも装着しやすくYラグやバナナ端子にも対応したインライン(LR同一特性)レイアウトのスピーカー端子(A、B 2系統)も搭載する。

従来より導体を太くしながら、取り回しの良いスリムタイプに進化したノンツイスト構造の新・電源ケーブル「JPA-10000i」も同梱する。

また、専用のフォノイコライザーアンプを買い足すことなくハイグレードなアナログレコード再生を楽しめるMM/MC対応の新開発フォノイコライザーアンプ回路も内蔵。

パワーアンプを追加したバイアンプ構成やAVシステムとの共存も可能にするプリパワー分離(セパレート)機能も備えている。

入力端子は、ライン×4系統、フォノ×1系統(MM/MC切替)、バランス・ライン×2系統、セパレート入出力×1系統。消費電力は300W。最大外形寸法は、440×454×178mm(幅×奥行き×高さ)、重量は25.4kg。