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Netflix有料会員が2億1千万人に。「イカゲーム」は1億4千万世帯が再生

Netflixは19日(米国時間)、2021年第3四半期(7~9月)の決算を発表。売上高は74億8,300万ドル、営業利益は17億5,500万ドルとなり、純利益は14億4,900万ドルを記録。今期の有料会員数は、予想の350万人を上回る440万人で、9月末時点の有料会員数は2億1,400万人となった。

アジア太平洋地域では、有料会員数が220万増加。2四半期連続でメンバー数の増加に最も貢献した地域となり、有料会員純増数全体の半分を占めるなど、日本を含むアジア太平洋地域の成長が目立った。同社は「サービスの改善を続けることで、今後も成長の余地がある」としている。

「イカゲーム」予告編 - Netflix

第3四半期で話題となったコンテンツが、韓国発のユニークな物語で世界的に人気の続くNetflixシリーズ「イカゲーム」。9月17日に全世界で同時配信され、Netflix史上最大の視聴者数を獲得。配信開始後の4週間で、全世界で1億4,200万世帯が視聴した。

「イカゲーム」は、アメリカを含む世界94カ国のTOP10で1位にランクインするなど、世界でも高い人気を獲得。米国の人気バラエティ番組である「サタデー・ナイト・ライブ」で注目されたり、TikTokで420億回以上の再生回数を記録するなど、社会現象となっているという。「イカゲーム」に関連したコンシューマー向け製品への需要も高く、小売店で販売される予定。

さらに「イカゲーム」を観た視聴者が日本発のNetflixシリーズ「今際の国のアリス」を発見して視聴する傾向があり、配信から9カ月以上が経つ作品にもかかわらず、50カ国以上で再びTOP10入りしているなど、新たな視聴者層に作品が届いている傾向もみられたという。

「イカゲーム」

配信後4週間(28日間)で、多く再生された映画・シリーズ作品は以下の通り。

シリーズ
・「イカゲーム」:1億4,200万世帯が再生。視聴数がNetflixシリーズ歴代1位を記録したほか、視聴者数が1億世帯を突破した初のシリーズ
・「ペーパー・ハウス」:6,900万世帯が再生
・「メイドの手帖」:6,700万人が再生(見込み)
・「セックス・エデュケーション」:5,500万世帯が再生

長編映画
・「スイートガール」:6,800万世帯が再生
・「キスから始まるものがたり3」:5,900万世帯が再生
・「ブラッド・レッド・スカイ」:5,300万世帯が再生
・「ビーボ」:4,600万世帯が再生

第4四半期に配信される主な作品としては、シリーズ作品では「ウィッチャー」、「YOU ー君がすべてー」、「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」、「コブラ会」など。長編映画では「レッド・ノーティス」、「ドント・ルック・アップ」、「ザ・ハ―ダ―・ゼイ・フォール:報復の荒野」、「消えない罪」など。

また、2021年後半より、作品の視聴実績に関する指標を、視聴したアカウント数から作品の視聴時間に移行。作品への満足度を裏づけるエンゲージメントの高さを視聴時間で統一して測定し、より正確に作品が視聴者へもたらしたインパクトを把握することができると判断しているという。

このほかにも、今年度のエミー賞において、配信サービスとして史上最多の44部門で受賞したことや、2022年はコンテンツ制作及びラインナップがより正常化されること、一部の国でゲームのテスト配信を開始したことなどがアナウンスされた。

Netflix Q3 2021 Earnings Interview