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Netflix有料会員が2億800万人に。オススメダウンロード機能を近日導入

Netflixは20日(米国時間)、2021年第1四半期(1~3月)の決算を発表。売上高は前年比24%増となり、営業利益と利益率は過去最高を記録。全世界における有料会員数は、前年比14%増の2億800万人となった。

新型コロナによる影響で、'21年に予定されていた有料会員の獲得を前倒しする形となり、'20年は全世界的に会員数が急増。一方で、'21年上半期は世界各国における作品制作の遅延により、配信する作品数が一部減少した。

第1四半期の世帯あたりの、視聴時間など含むエンゲージメントは、前年比で増加傾向にあり、解約率は前年比を下回った。有料会員が「サービスに満足している」とNetflixは分析している。

アジア太平洋地域の新規有料会員数は136万人で、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域に次いでメンバー数拡大に貢献。これをうけ、同社はアジアへのコンテンツ投資を加速。2021年は韓国発の作品に約520億円を投資。また'20年の約2倍となる約40本のアニメ作品を新たに配信する予定。

国内においては、日本最大級の制作スタジオのひとつである東宝スタジオから2つのスタジオを賃借し、実写作品の制作体制を構築。同スタジオでは、今後Netflixオリジナルシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」と「幽☆遊☆白書」を撮影予定という。

今期新作としてNetflixオリジナルシリーズ「Lupin/ルパン」は最も人気の高い作品となり、「そしてサラは殺された」は米国にて配信された非英語作品として最も人気の高い作品となった。

配信後4週間(28日間)で、多く再生された映画・シリーズ作品は以下の通り。

  • Netflixオリジナルシリーズ「Lupin/ルパン」:7,600万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「ウィンクス・サーガ: 宿命」:5,700万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「そしてサラは殺された」:約5,500万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「ジニー&ジョージア」: 5,200万世帯が再生
  • Netflix映画「デンジャー・ゾーン」:6,600万世帯が再生
  • Netflix映画「YESデー ~ダメって言っちゃダメな日~」:6,200万世帯が再生
  • Netflix映画「薄氷」:4,700万世帯が再生
  • Netflix映画「デュアル・ラブ」:3,100万世帯が再生
  • Netflix映画「スペース・スウィーパーズ」:2,600万世帯が再生

ハリウッドにおいては、アカデミー賞で17作品・36部門にノミネート、2年連続で最多ノミネート数を記録し、長編映画の強化が評価される結果に。人気ドラマの新シリーズや長編映画の配信など、作品群が拡充する下半期に期待しているという。

今後の機能改善としては、Android向けの「オススメダウンロード機能」の導入。これは一人ひとりの視聴傾向を元に、おすすめのドラマや映画をモバイルデバイスに自動ダウンロードし、接続状態に関わらず、常に好きな作品を視聴できる機能。帯域幅やストレージを考慮し、最も関連性の高い作品のみを選択し、ダウンロードするという。iOS版も近日提供開始を予定している。

Netflix Q1 2021 Earnings Interview