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Netflix有料会員数が2億人突破。'21年は日本発オリジナル作品が25本以上

Netflixは19日(米国時間)、2020年第4四半期(10~12月)の決算を発表。2020年は有料会員数が2億人を突破し、また過去最高となる通年3,700万人の有料会員数を獲得したことによる節目の年だったと明らかにした。'21年の予定も案内され、25本を超える実写やアニメの日本発オリジナル作品を配信する予定という。

第4四半期では、全世界における有料会員数が850万人増加。通年では過去最高となる3,700万人の有料会員数を記録し、年間収益250億ドル(前年比24%増)を達成。営業利益は76%増の46億ドルを記録した。

ヨーロッパ地域が通年で有料会員数増の41%を占め、アジア太平洋地域では会員数は930万人増加(前年比65%増)。アジア太平洋地域がヨーロッパに次いで会員数拡大に大きく貢献した地域だったという。

今後黒字キャッシュフローを維持できる見込みとし、外部からの資金調達を停止しつつも継続的に改善を図る予定。同社では'11年以降、約150億ドルを負債として調達してきたが、資金はオリジナルコンテンツの製作と、世界中での新規会員獲得に投資してきたという。

Netflix Q4 2020 Earnings Interview

2020年は世界的に動画配信事業が大きく成長し、ディズニーやワーナーメディア、ディスカバリーといった歴史ある企業と競合しているのは明らか、と分析するも、ビジネス環境の変化は長年見込んでいたこと、と説明。今後も幅広いジャンルのオリジナルコンテンツを拡大し、これを日本を含む様々な国で強化することに迅速に取り組み続ける、としている。

配信後4週間(28日間)で、多く再生された映画・シリーズ作品は以下の通り。

  • Netflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」:シーズン1の配信開始以降、1億世帯以上の会員が再生
  • Netflix映画「ミッドナイト・スカイ」:7,200万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」:6,200万世帯が再生
  • Netflix映画「ヒーローキッズ」:5,300万世帯が再生
  • Netflix映画「フェイフェイと月の冒険」:4,300万世帯が再生

第4四半期の代表的な作品は以下の通り。なお「今際の国のアリス」は、約40の国と地域で「TOP10(総合)」入りを果たし、日本発のオリジナル実写作品で過去最多の視聴者数を記録したとのこと。

  • Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」:1,800万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「Sweet Home-俺と世界の絶望-」:2,200万世帯が再生
  • Netflixオリジナルシリーズ「Lupin/ルパン」:7,000万世帯が再生すると予想

2021年は、日本発のコンテンツにおける拡充を加速する方針で、25本を超える実写やアニメの日本発オリジナル作品を配信予定。他にも、多くのプロジェクトを制作開始する見込みという。

「エデン」や「バイオハザード:インフィニット ダークネス」などのオリジナルアニメ作品を継続的に拡充。「現在、Netflixがアニメ作品をもっとも多く制作するスタジオのひとつであることは明らか」としている。

なお、Netflixの作品制作は、ほぼ全地域で再開。現在、500本以上の作品がポスト・プロダクションに入り、配信開始の準備を進めているという。

2021年には優秀なクリエイターによる新作オリジナル映画を毎週1本以上配信する予定。日本発の作品においても「彼女」や「ボクたちはみんな大人になれなかった」、「浅草キッド」など2021年に配信予定の映画作品を筆頭に、長編映画のカテゴリを充実させる。