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新デスクトップ「Mac Studio」。2枚のM1 Maxつなぐ「M1 Ultra」
2022年3月9日 05:05
アップルは日本時間の3月9日にオンラインで実施した新製品発表会で、デスクトップ型Macの新モデル「Mac Studio」を発表した。クリエイターなどスタジオユースを想定したモデルで、搭載チップにM1 Maxと、より高性能な「M1 Ultra」を選択できる。3月18日発売で、9日から注文を受け付けている。価格はM1 Maxモデルが249,800円から、M1 Ultraモデルが499,800円から。
あわせて発表されたディスプレイ「Studio Display」については、別記事で紹介している。
「かつてないパフォーマンスと幅広い接続性を驚異的にコンパクトなボディで実現」したというデスクトップモデル。Mac Studio内部のあらゆる要素はM1 MaxとM1 ULTRAのパフォーマンスを最適化するように設計された。
筐体は、1枚のアルミニウムの押し出し加工で作られ、外形寸法は19.7×19.7×9.5cm(幅×奥行き×高さ)。ほとんど場所を取らず「大半のディスプレイの下にちょうどよく収まる」という。両側にある送風機の独自システム、精密に配置されたエアフローチャネル、筐体後部と底部に設けられた4,000個以上の穴により、空気を内部の部品に導き、高性能チップを冷却する。
搭載できるチップはM1 Max、もしくはふたつのM1 Maxチップのダイを相互接続してSoCを作る「UltraFusionアーキテクチャ」を搭載したM1 Ultra。M1 Ultraは、パーソナルコンピュータ用チップとしては史上最多の1,140億個のトランジスタで構成され、構成は最大で20コアCPU、64コアGPU、32コアNeural Engine。
M1 Ultraのメディアエンジンは、ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWと、ふたつのビデオデコードエンジン、4つのビデオエンコードエンジン、4つのProResエンコード/デコードエンジン。Afterburner搭載の28コアのMac Proよりも最大5.6倍速いProResビデオのトランスコードができる。
M1 Ultra搭載Mac Studioでは、18本の8K ProRes 422ビデオストリームを再生可能。これが可能なコンピュータは世界でも他にないという。ユニファイドメモリは最大128GB。
M1 Maxのメディアエンジンは、ハードウェアアクセラレーテッドH.264、HEVC、ProRes、ProRes RAWと、ビデオデコードエンジン、ふたつのビデオエンコードエンジン、ふたつのProResエンコード/デコードエンジン。M1 Maxモデルのユニファイドメモリは最大64GB。
Mac Studioの背面には、ディスプレイや高性能デバイスを接続するためのThunderbolt 4ポート×4や10Gb Ethernetポート、USB Type-A×2、HDMI、ハイインピーダンスヘッドフォンやアンプ内蔵スピーカー用の3.5mmオーディオジャックを搭載。Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0にも対応する。スピーカーも内蔵。
より便利に使えるよう、前面にもポートを搭載。M1 Maxモデルでは最大10Gb/sのUSB Type-C×2、M1 Ultraモデルでは最大40GB/sのThunderbolt 4×2を備える。両モデルともSDXCカードスロットも装備。最大4台のPro Display XDRに加え、1台の4Kテレビという幅広いディスプレイ接続をサポートする。
内蔵SSD容量は、M1 Maxモデルが512GBから、M1 Ultraモデルが1TBから。どちらも最大で8TBまで選択できる。最大消費電力は370W(連続使用時)。重さはM1 Maxモデルが2.7kg、M1 Ultraモデルが3.6kg。