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iPhone/Switch映像を表示できるNreal Air用アダプター
2022年8月24日 15:14
日本Nrealは24日、スマートグラス「Nreal Air」向けのアクセサリーとして、USB-C to HDMI変換アダプター「Nreal Adapter」を9月末より発売する。価格は8,980円。
今年3月に発売したNreal Air(エンリアルエアー・49,800円)は、目の前に130インチ相当のバーチャルスクリーンを投影できるスマートグラス。ソニー製OLEDデバイスを採用し、解像度(両眼)は1,920×1,080×2。視野角は約46度で、リフレッシュレートは60Hz。
【お詫びと訂正】記事初出時、リフレッシュレートは90Hzと記載しておりましたが、正しくは60Hzになります。お詫びして訂正します。(8月24日16時)
従来Nreal Airに外部映像を投影(ミラーリング)する場合は、USB-C(DisplayPort Alternate Mode)搭載のAndroidスマホなどに限られていた。新発売のアダプターを利用することで、新たにiPhoneやNintendo Switch、PlayStation 5などから出力した映像を、Nreal Airで表示できるようになる。なお、iPhoneと接続する場合は、Nreal Adapterに加え、iPhone向けアクセサリー「Lightning - Digital AVアダプター」が別途必要。
アダプターは、Nreal Air付属のUSB-Cケーブルと映像を出力するソース機器の間に接続して使用。設定等は不要で、ソース機器とアダプター、Nrealを接続すれば、Nreal上に映像が投影される。アダプターの対応信号は、最大1080p・60fpsまで。
Nreal副社長兼日本Nreal代表取締役の呂氏は、「Nreal Airのリリース後、USB-C搭載スマホ以外では使えないのか、という声を多くいただいた。日本の場合はとくにiPhoneユーザーが多い。今回のアダプターを併用することで、今まで使用できなかったiPhone端末をはじめ、ゲーム、映画、動画などが投影でき、いつでもどこでも大画面で楽しめるようになる」とアピールする。
アダプターはバッテリー式で、連続駆動時間は約3時間(ストリーミング動画再生時)。外形寸法は61.4×45.4×23.3mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は74g。HDMI(メス) to HDMI(メス)コネクタほか、充電用ケーブルを付属する。
アプリ「Nebula」がMac OS対応。Windows対応は「開発中」
変換アダプター「Nreal Adapter」と合わせ、Nreal Air上で3D空間を投影するアプリ「Nebula」もアップデート。9月半ば頃をめどに、新たにMac OS向けアプリをリリースする。
これによりNreal Airユーザーは、手持ちのMac OSにNebulaをインストールすると、最大3画面のブラウザをNreal上に投影可能。外部ディスプレイを用意することなく、Nreal Air一つでマルチスクリーン環境を構築できるという。
また、Windows版「Nebula」に関しても鋭意開発中とのこと。呂氏は「メインボード、CPU、グラフィックボードなどの調整が必要で、Mac OS版を用意するよりもハードルが高い。開発中ではあるが、動作が確認できる環境が用意できるまでもうしばらく時間がかかる」としている。
なお、先行発売の日本に続き、スマートグラス「Nreal Air」を中国、アメリカでも発売することが決定。呂氏は「ARデバイスの出荷数は、2020年から21年にかけてグローバルで231%と大幅に伸長した。うちコンシューマ向けは161%も増加しており、Nrealのマーケットシェアは81%と世界一だ。中国、アメリカ市場での販売を開始し、グローバル展開を本格始動させたい」と意気込みを話した。