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“目の前に130インチ”のARグラス、iPhone/iPadにも対応。auで販売

「Nreal Air」

日本Nrealは10月1日、仕事と娯楽の移行をシームレスにするというARグラス「Nreal Air」を発表した。国内ではKDDIが2021年12月よりau Online Shop、KDDI直営店で販売する予定。価格は明かされていないものの、発売中の「Nreal Light(国内価格69,799円)」と比較してさらに廉価になるという。

テレビ番組のストリーミングやモバイルゲームのプレイに便利なように設計されたARグラスで、130インチのバーチャルスクリーンを投影できる。最新の光学エンジンによる鮮やかな描写と、'20年12月に発売したNreal Lightと比較して20%の軽量化、さらにかけやすく進化したデザインにより、動画視聴に最適という。

より多くの顔に適応できる仕組みも導入されており、レンズを傾けることで視野角を調整できる3段階に調節可能なレーキシステムや、頭をしっかりと保持し、ずれないエラスティックテンプルなどを採用。外向きカメラは搭載せず、レンズも密閉されているため、プライバシーも守られる。

ARデバイス用として「市場で最も優れた」マイクロOLEDチップを搭載し、1度あたり49ピクセル(PPD)の高密度カラーを実現。「 細かい部分まではっきりと表示され、コンテンツの臨場感を高める」とする。

さらにスマートフォンのバッテリー消費を抑えながら、最大90Hzの高リフレッシュレートに対応した。バッテリー利用の最適化により、Nreal Lightと比較して連続稼働時間が最大50%伸びたのも特徴。

Nreal LightではAndroid端末のみサポートしていたが、Nreal AirではiPhoneとiPadにも対応。さらに多くのAndroid端末とも互換性が確保される。同社によれば「Nreal AirがAppleのiOSデバイスとの互換性を提供する世界初のARデバイス」とのこと。ただし、一部機能が利用できない可能性があるという。

従来同様Androidアプリケーションを起動し、大スクリーンとして利用できるミラーリングモードや、グラス内で空間上に映像を映し出すMR (Mixed Reality) モードを実装。異なる場所にいる人々が同じ画面と音声を共有できる「Watch Party」機能も搭載し、複数人のNreal Airのユーザーが1つのARスクリーンを共有できる。