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カズ、ハイセンスのW杯アンバサダーに。「スタジアムよりTV観戦が好き」

ハイセンスのW杯プロジェクトアンバサダーとなった、三浦知良選手

ハイセンスジャパンは3日、今年11月に行なわれる「2022 FIFAワールドカップ カタール大会」開催に先立ち、三浦知良選手を同社W杯プロジェクトアンバサダーに起用し、“W杯を面白くする特別企画”を展開すると明らかにした。発表会には三浦知良選手も駆けつけ、「29年分の想いを、みんなに見せてほしい」と、W杯に挑む森保監督と日本代表選手らにエールを送った。

ハイセンスは、1969年に中国・青島にラジオ工場として設立以降、テレビやエアコン、冷蔵庫などを開発・販売する総合家電メーカーへと成長。現在では、160以上の国と地域で家電を販売し、世界55カ国に海外支社、世界23カ所にR&Dセンターと29カ所の生産工場を有している。

ハイセンスジャパン代表取締役社長の李文麗氏は、ハイセンスがUEFA EURO 2016のオフィシャルパートナーを皮切りに、W杯 ロシア大会のオフィシャルスポンサー、「パリ・サンジェルマン」のグローバルパートナー、そして今年開催のW杯カタール大会でもオフィシャルスポンサーを担うなど、近年展開するスポーツマーケティングへの取り組みを紹介。

今回のプロジェクトにおいても、「三浦選手と一緒にW杯を盛り上げて、ハイセンスも愛されるブランドになるように引き続き努力していく」と意気込みを話した。

代表取締役社長の李文麗氏

また、同社執行役員副社長の磯部浩孝氏は「ハイセンスは、今年4~6月の世界出荷台数シェアが第2位に躍進。日本市場全体では前年比-10%と苦しい状況が続く中、テレビ販売金額で、ハイセンスジャパンは前年比17%増と順調に推移している」と自社の好調さをアピール。

三浦選手について「我々は日本市場ではまだ若い会社。スポーツが持つ活力や明るさ……このようなイメージが、我々の目指すブランドイメージ。三浦選手はサッカー界のレジェンドでありながら、現役選手として常に若々しく、活力にあふれており、まさに私たちのブランドイメージに合致する。年末商戦に向け、W杯権利を活用し、現在の好調をますます成長させたい」と語った。

テレビ販売金額で前年比17%増を記録したという
執行役員副社長の磯部浩孝氏

主なプロジェクトは、「三浦選手による現地速報レポート」、「ハイセンスYouTubeチャンネルでの番組配信」、「Twitterキャンペーン」の3つ。

現地速報レポートでは、三浦選手が日本vsドイツ戦を生観戦し、現地から速報配信。三浦選手ならではの視点でW杯をレポート予定。また10月7日から開始予定のYouTubeチャンネルでは、W杯への想いや今大会の見どころ、注目選手紹介などを週一で配信。そしてTwitterキャンペーンでは、カズ愛用の“白い”バスローブやサイン入り限定サッカーボール、オリジナルQUOカードなどが総勢315名にプレゼントされる。

三浦選手が日本vsドイツ戦を生観戦し、現地から速報配信する
三浦選手がW杯への想いや今大会の見どころ、注目選手紹介などを語るYouTubeチャンネルは、10月7日より順次配信予定

カズ、約29年ぶりにカタールへ。「代表に選ばれたら仕事はキャンセルする」

発表会のトークセッションには、アンバサダーに就任した三浦知良選手が登場。

日本代表らに「ぜひ躍動してほしい」とエールを送りつつも、「もし11月に(発表されるW杯メンバーに)選ばれたら、この仕事はキャンセルしなきゃいけない」とも発言し、会場を沸かせた。

三浦選手は冒頭「W杯を盛り上げるプロジェクトのアンバサダーとして関われることを、とてもうれしく思います」と挨拶。

司会者から「カタールと聞くと、どうしてもあの“ドーハの悲劇”を思い出してしまうが……」と降られると、三浦選手は「僕もカタールのドーハに行くのは29年振り。日本サッカーの進化をドーハの地で観られると思うと、非常にワクワクしている。29年前僕らは、イラク戦で引き分けて、暗い気持ち、絶望的な気持ちで飛行機に乗って帰ってきた。あの時は、湾岸戦争の後で、社会情勢が不安定だったこともあって、厳戒態勢でホテルや練習場所以外には外にも出られなかったので、実はドーハの街の事も思い出に残っていない。街並みはあの当時とは全く違うと聞いているから、現地に行くのが非常に楽しみ。そして森保監督や現選手たちが、DNAというか、当時の僕たちの想いも込めてW杯で躍動してくれたら」と語った。

W杯フランス大会の選考の時の話を聞かれると、「W杯は今でも僕にとっては夢の舞台、憧れの舞台ですし、あるいは目標でもあります。今年11月にはW杯メンバーが決まるので、その時はおそらく岡田監督と僕のシーンがまた流れると思います(笑)。もし11月に僕が入っていたら、この仕事はキャンセルしなきゃいけない。これは本当にお伝えしていて、承諾を得たうえでお引き受けしてますので(笑)」と現役選手として諦めない想いものぞかせた。

また、あくまで自身の見解としながら、「日本は本来、守備で最後まで逃げ切るというサッカーの文化では、基本的にはないと思う。ボールを保持して、狭いスペースでも人とボールが動きながら、相手を崩していくというのが日本人にあっている……それが一番得意かなと僕は思う。そうした技術が見られる、生かせるような攻撃的な試合をしてほしいと、ファンとしては思う。ただ、ドイツやスペインを相手に、やりたいことだけをやって勝てる相手ではない。理想と現実だけで勝てるチームは一握り。でも、日本にはチャレンジしてほしい」とエールを送った。

優勝予想国は「ブラジル」
注目選手には「ネイマール」と「鎌田大地」選手を選出した

また三浦選手は、優勝予想国に「ブラジル」、注目選手には「ネイマール」と「鎌田大地」選手を選出。鎌田選手については、「枝ではなく、幹となって自分がチームを引っ張っていくという強い意志が先日のアメリカ戦、エクアドル戦で感じられた。もちろん技術も申し分ない。日本はW杯でどうやって点を取るかが重要であって、その点、鎌田選手は点も取れるし、アシストもできるし、ゲームも作れる、流れも見られる……オールラウンドに活躍できる選手だと思うので、あとはコンディションだけだと思う」と期待を寄せた。

テレビでのサッカー観戦を問われると、「テレビでサッカー観戦はすごくする。Jリーグも見るし、海外の試合も見る。僕は基本的に、スタジアムよりもテレビで観る方が実は好きなんですよ。テレビの方が解説もあるし(笑)」とコメント。「サッカーはいろいろな味方があるけれど、僕はあくまでファン目線。これは子供の時からそう。戦術とか気にしてみていることはない。いいプレイがあれば、次の日マネしたいと思ってる」とカズ流の視聴も披露した。

「絶対スタジアムで観るよりいいよね」と、大画面テレビの臨場感を絶賛

会場では、ハイセンスのミニLED×量子ドット技術を搭載した75型4K液晶テレビ「75U9H」でサッカーの映像を視聴。三浦選手は「とても綺麗だし、絶対スタジアムで観るよりいいよね」と絶賛。セッションでホストを務めたハイセンスジャパンの家倉ブランドマネージャーが「是非ご自宅で愛用いただいて……」と話すと、「昨日(息子の)孝太から言われて。『まだ来ないんだけど』って(笑)」と冗談を言う場面も。

トークセッションの最後には、「サッカーのW杯は世界的なイベントで、こうゆう形で僕もW杯に関われることを幸せに思うし、誇りに思っています」とコメント。また「W杯を盛り上げるためには、やはり日本代表が躍進してくれることが一番。僕も29年ぶりに、ドーハの地にいろいろな想いを持って観戦に行きたいと思います。皆さんも、W杯をハイセンスの大画面で楽しんでください」とメッセージを送った。

POPを使った店頭での展開イメージ