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55型16.8万円からの量子ドット×ミニLEDテレビ。4K120p入力も

55型「55U8K」

ハイセンスジャパンは、ミニLEDと量子ドットを使った4K液晶テレビ「U8K」シリーズを5月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55型「55U8K」が16.8万円前後、65型「65U8K」が19.8万円前後、75型「75U8K」が26.8万円前後。

液晶テレビでトレンドとなっている、ミニLEDや量子ドット技術を搭載したハイグレードモデル。2022年発売「U9H」シリーズの基本性能を引き継ぎながら、“最上位機種までは要らないが、ミドルクラス以上の性能を志向する”ユーザーをターゲットに開発。同時発表のフラッグシップ「UX」シリーズと同等のネットワーク・ゲーム性能を備え、手ごろな価格も実現した。

なお、同時発表のフラッグシップ「UX」シリーズは別記事を参照のこと。

同時発表のフラッグシップモデル「UX」

ミニLEDと量子ドット技術を採用。AI映像処理も

全モデルにおいて、小型で高輝度な青色LEDを敷き詰めたミニLEDバックライトシステムを採用。細かなエリア毎に映像と連動させて分割駆動することで、通常の4Kテレビよりもメリハリの効いた明るさと引き締まった黒を両立。高コントラストで、発色の豊かな映像を備えた。

広色域量子ドット技術を引き続き採用。バックライトからの青色光を赤・緑・青の3原色に直接変換する事で、光ロスの少ない、高純度な色彩表現を可能とした。DCI-P3カバー率は約97%。

ディスプレイは、120Hz駆動に対応し、解像度は4K/3,840×2,160ドット。75型、65型、55型ともに、IPS系の広視野角なADS方式を採用する。

75型「75U8K」

プロセッサーには、地デジや4K放送、ネット動画、ゲームを高画質・高速処理可能な「HI-VIEWエンジン」を使用。

コンテンツに合わせ、色濃度/超解像処理/輝度/ダイナミックガンマ補正などを最適化する「AIネット映像高画質処理」を搭載。様々なクオリティのコンテンツに対しても、高いコントラストと自然な色彩での再現を目指した。

「AI放送映像高画質処理」では、地デジやBSの放送番組を超解像処理で高精細な4K画質に復元。さらに3次元ノイズリダクションでさまざまなノイズを低減し、グラデーション部分やテロップまでクッキリとした画で楽しめるという。

「AIオート画質調整」も搭載。環境光センサーにより、部屋の照明や太陽光の当たり方など、時間によって変化する周囲環境の明るさや色温度に合わせて、最適な画質調整を自動で行なえるようにした。

「美肌リアリティー」では、白飛びや黒つぶれを抑え、色調をきめ細やかに描き出すことで透明感のある美しい肌の質感を再現。撮影環境などによって不自然に白飛びした人肌も美しい色彩で自然に再現できるようチューニングした。

対応のHDR規格は、HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Visionのほか、視聴環境にあわせて処理を行なうHDR10+ ADAPTIVE、Dolby Vision IQもサポートする。

65型「65U8K」

総合出力40Wの、Dolby Atmos対応サウンドシステムを採用。フロントLRのフルレンジ&ツイーター4基に加え、サブウーファー1基の計5スピーカー構成。

スピーカーの3次元マトリックス測定と独自の音響解析理論を活用した音響最適補正技術「Eilex PRISM」や、サウンドリマスター機能の「Eilex FOCUS」も備える。

TVer、DAZNなどに新対応。4K120p入力時は遅延約0.83ms

プラットフォームは、同社オリジナルの「VIDDA(ヴィダ)」。

従来から楽しめるNetflixやPrime Video、Disney+、YouTube、U-NEXTなどに加え、視聴可能な動画配信サービスが増量。新たに「FOD」「TVer」「DAZN」「NHKプラス」「WOWOWオンデマンド」が追加され、全17社の動画配信サービスが楽しめるようになった。

全17社の動画配信サービスが楽しめる

動画配信を自動起動できるリモコンボタンには「TVer」が追加され、計10個のダイレクトボタンを搭載した。

リモコン
リモコンボタンには「TVer」を追加

新4K衛星放送チューナー(BS4K/110度CS4K)を2基、地上/BS/110度CSデジタルチューナーを3基搭載。別売の外付けUSB HDDを接続することで、4K放送の裏番組録画や、2K放送の2番組裏録が行なえる。

HDMI入力は4系統で、HDMI 1~2のみ4K/120p入力に対応。ちらつきやカクツキを抑えるVRRや、ゲーム機と連動して低遅延/高画質モードを自動で切り換えるALLM機能も利用可能。

4K/120pおよび2K/120p入力において約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」のほか、コンテンツのフレームレート(fps)とテレビのリフレッシュレート(Hz)を同期させて、カクツキやティアリングを低減するAMD FreeSync Premiumにも対応する。

HDMI入力は背面と側面に用意

ネットワーク機能としては、新たに“サーバー機能”を搭載。従来は家庭内(DLNA環境)にあるレコーダーで録画した番組を再生できる“クライアント機能”しかなかったが、新モデルでは、録画した番組をクライアント機へ送信できるようになった。なお、クライアント機能を備えるハイセンス製テレビは、U9H/U7H/A6H/A6Gなど、2018年以降発売のモデルとなる。

ほかにも、スマートフォンの画面をテレビに映し出せる「スクリーンシェア」「AirPlay 2」や、テレビの音声を無線ヘッドフォンで楽しめるBluetooth対応、発話でチャンネル/音量/入力切替などが操作できる「VIDAA Voice」などの機能もサポートする。