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オーテク“ながら聴きの常識変える”「軟骨伝導」ヘッドフォン

「軟骨伝導」を採用したワイヤレスヘッドフォン「ATH-CC500BT」(ブラック)

オーディオテクニカは、民生機器として世界で初めて「軟骨伝導」を採用したワイヤレスヘッドフォン「ATH-CC500BT」を、10月14日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は17,600円。カラーはブラックとベージュ。

耳に音が伝わる聴覚経路には、「気導経路」と「骨導経路」の2種類が考えられていたが、2004年に第3の聴覚経路として「軟骨伝導経路」が発見され、その後の研究により、非常に効率よく音を伝えられることが分かったという。ATH-CC500BTでは、この軟骨伝導という新たな仕組みを採用。耳穴をふさぐことなく音楽に没入し、快適な通話もできるという。

骨伝導が振動の元となる振動子を頭部に当てて、骨を振動させることでその奥にある「蝸牛(かぎゅう)」に音を伝えるのに対し、軟骨伝導では振動が耳の軟骨に伝わると外耳道の“壁の軟骨”にも伝わり、その中で空気が振動して音が発生する。その音が鼓膜を揺らして蝸牛に届くため、「あなたの耳がスピーカーの代わりになるようなイメージ」とのこと。

オーディオテクニカは、軟骨伝導の特徴として、耳の軟骨部に触れる程度の装着で、効率よく音を伝えられるため、骨伝導と比べて頭部への圧迫が少なくなること、左右の内耳に到達する音がそれぞれ別々になるため、ステレオ音声が頭蓋骨内で融合されてしまう骨伝導と違い、気導経路の音と同様にステレオ感も得られることを挙げている。

ATH-CC500BTでは、軟骨伝導経路を活用した独自開発のA.P.S.S(Acoustic Pure Sound Stabilizer)を採用した振動ドライバーを採用。耳穴をふさがず、軟骨部の耳珠に当てて装着するだけで、高音質な音楽再生や通話を実現する。これにより、外部振動による音質劣化を防ぎ、低音再生時の不快な振動を抑え、これまでの“ながら聴き”の概念を変えるワイドレンジな音を体感できるという。

耳穴をふさがないため、周りの音やアナウンスを確認しながら各種コンテンツを視聴可能。自宅でも急なチャイムへの応対、家族からの問いかけにも反応できる。Bluetooth 5.1準拠でコーデックはSBCとAACのほか、aptX、aptX HDをサポート。Androidのスマートフォンやタブレットでは、より高音質な音楽や動画を楽しめる。

通話性能も重視されており、快適な通話を実現するためにintelliGoが開発した「AIノイズリダクション(AIVC)」を搭載。オンライン会議や通話時に、話し手の声のみを抽出し、相手にはその声のみをクリアに届けられる。通話時は自分の声が聞こえるため自然に話すことができ、耳穴をふさいでいないことから、相手の声が大きいときでも安心という。

重さは35gで軽く自然な装着感を実現。肌触りのいいシリコン素材と、イヤーハンガーとバックバンドには、しなやかで軽量なチタニウムを使用したバンドを採用。耳が痛くなりにくく、確実に装着できるバックバンドスタイルのため、オンライン会議中にヘッドフォンが外れて重要な会話を聞き逃す心配もない。本体はIPX4の防滴仕様。

本体の左側に操作ボタンが集約されており、直感的な操作ができる。連続音楽再生時間は最大約20時間。充電時間は約2時間。約10分の充電で約2時間使用できる急速充電にも対応した。充電ポートはUSB Type-C。

2台のBluetooth機器に同時接続できるマルチポイントに対応。専用アプリ「Connect」では3つのプリセットイコライザーから、好みや気分に合わせた音質を選択できる。Androidデバイスとの接続時にはFast Pairも利用可能。SiriやGoogleアシスタントにも対応する。付属品は充電用USBケーブル(30cm、USB Type-A/USB Type-C)とポーチ。

「ATH-CC500BT」(ベージュ)
付属のUSBケーブルとポーチ