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JBL、約7万円の5.1chのサウンドバーシステム「BAR 500」

「BAR 500」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドより、上位モデル「BAR 1000」の一部機能を踏襲しつつ、より手の届きやすさを重視したというサウンドバー「BAR 500」を7月7日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は71,500円。なお、BAR 1000のようなワイヤレス・サラウンドスピーカーは備えていない。

7基のスピーカーを搭載したサウンドバーと、大口径サブウーファー1基をセットにした5.1chサウンドバーシステム。サブウーファーの出力はBAR 1000と同じ300Wで「映像に迫力を与える深い重低音を提供する」という。

サウンドバー側に7基のスピーカーを搭載

サウンドバー部には、2ウェイ構成のセンター左右用スピーカー5基と、両端にサラウンド用のビームフォーミングスピーカーを2基搭載。サブウーファーと合わせて、合計8基のユニット構成となる。総合出力は590W。

サウンドバーは独立ワイヤレス仕様

サブウーファーはワイヤレス仕様で、口径は250mm。JBLが75年以上の歴史の中で培った大口径ウーファー技術による正確でキレのある重低音は、映画の演出には欠かせない、轟くような機体の発射シーンや雄大な大群の足音などに、迫力を与えるだけでなく重層的に低音の違いを描き分けることが可能という。夜間の映画鑑賞時や近隣への音漏れが気になる場合は、低音のレベルを5段階で調整できる。

JBL独自技術のMultiBeamによる「リアルサラウンド」と、Dolby Atmosによる「バーチャルハイト」を組み合わせたハイブリッド式サラウンドサウンドも採用する。MultiBeamは、部屋の壁や天井に向かってビーム上に放出した音を反射させ、視聴位置の左右後方からサラウンドの音声成分を再現することで、水平方向に広大なサウンド空間を描き出すもの。

Dolby Atmosによるバーチャルハイトは、空間の高さを表現し、雨や落雷、空中を旋回するヘリコプターなどの頭上にある音声情報を再現することで、映像にさらなる立体感をもたらすもの。これらふたつの技術を組み合わせることで、前後左右の二次元的な平面空間に加え、「高低までも描き出す三次元的な立体空間に包まれる映画館のような『イマーシブオーディオ(没入感)』を自宅で体感いただける」という。

さらにBAR 1000のために独自開発したダイアログ・エンハンス技術「PureVoice」テクノロジーも採用。飛行シーンや銃弾が飛び交うシーンも多いアクション映画や、壮大なオーケストラのBGMで迎えるクライマックスの場面でも、迫力を損なうことなく重要なセリフをしっかりと聞き取ることができる。

HDMI 1入力/1出力(eARC)に加え、光デジタル入力を搭載。Dolby VisionとHDR10+のパススルーにも対応する。Wi-Fi 6に対応したデュアルバンドWi-FiやBluetooth 5.0、LAN端子も備え、AirPlay 2やChromecast built-in、Alexa Multi-Room Musicなどを利用できる。

JBLのネットワーク対応製品を、設定から音楽再生まで一元管理するアプリ「JBL ONE」が利用でき、複雑なWi-Fi設定やキャリブレーションなどの機器設定、音質調整のほか、各種音楽配信サービスをまたがった楽曲検索などを、このアプリだけで行なえる。

付属リモコン

付属リモコンは、リビングで使用する誰もが扱いやすいように必要最低限のボタン数に集約。音量の調整や再生ボタンなど、基本操作とそれ以外の機能を区切る視覚的なゾーニングも行なわれており、視認性にも優れ、誤操作を防ぐデザインとなっている。キャリブレーションやサブウーファーの5段階の重低音レベルの調整もリモコンから操作可能。

サウンドバーにはLCDディスプレイも搭載

サウンドバーのフロント部には大型LCDディスプレイを搭載しているため、リモコンで行なった入力切り換えや音量調整などの状態を、直感的に確認できる。

外形寸法と重さは、サウンドバーが1,017×103.5×56mm(幅×奥行き×高さ)/2.8kg、サブウーファーが305×305×440mm(同)/10kg。電源コード×2やHDMIケーブル(1.2m)、壁取り付け用キットなどが付属する。