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Victor、D-ILAプロジェクタのHDR機能を無償アップデート

8K対応プロジェクター「DLA-V80R」

JVCケンウッドは、Victorブランドより発売中のD-ILAプロジェクター4機種を対象に、より進化したHDR描写と詳細設定が行なえる新ファームウェアを11月中旬より無償公開する。対象モデルは、8K対応「DLA-V90R/V80R/V70R」、4K対応「DLA-V50」。

新ファームでは、4K Ultra HD Blu-rayなどのHDR10コンテンツ映像をフレームごとに解析して、最適なトーンマッピングを行なう「Frame Adapt HDR」機能が改良されたほか、レーザー光源調整の拡張、USBバックアップ機能の追加が含まれている。

2023 New D-ILA ホームシアタープロジェクター

新しいFrame Adapt HDRは、トーンマッピングのアルゴリズムを根本的に見直し、トーンカーブ事態の最適化により高輝度部の白飛びを抑えたHDR映像を実現。さらに、独自のトーンカーブ選択アルゴリズムを深化させることで、「より明るく、色鮮やかで、ダイナミックレンジの広いHDR映像を再現」するという。

レーザー光源の調整ステップも、従来の3段階から101段階(0~100ステップ)へ拡張される。これにより、使用環境に合わせてスクリーン上の輝度をベースにした調整が可能になり、明るさをより細かく設定することができるようになった。

さらにUSBバックアップ機能も追加。これは、ユーザーが調整した本体メニュー上の設定値を市販のUSBメモリーに一括して、保存や書き戻しができるもの。インストーラーや専門家によるキャリブレーション調整値の保存や、現状の設定を保存済みの設定に戻す、などに利用できるという。