ニュース

ソニー、次世代の映像制作テクノロジーやエンタメ体験展示

ソニーのブースイメージ

ソニーは、9日(米国時間)より米国ラスベガスにて開催するCES 2024に出展。「Powering Creativity with Technology」をテーマに、エンターテインメントを生み出す革新的なテクノロジーや取り組み、次世代のイマーシブ音楽体験、モビリティの安全性を高めるセンシング技術などを展示、紹介する。

8日(米国時間)にはプレスカンファレンスも行ない、ソニーグループ会長 CEOの吉田憲一郎氏や、本田技研工業の三部敏宏社長らが登壇。カンファレンスの様子はYouTubeにて視聴できる。

CES® 2024 プレスカンファレンス|ソニー公式

ブースでは、昨年使用した素材の再利用や大きな構造体を減らすデザインなど、環境負荷低減につながる取り組みも実施。展示パネルには、ソニーが開発した紙素材「オリジナルブレンドマテリアル」が使用されているとのこと。

制作環境に関するテクノロジーについて、リアルタイム3D製作ツール「Unreal Engine」を提供するEpic Gamesと協業し、独自の最新技術を搭載した次世代ビジュアライゼーション施設『Torchlight』を公開。

デジタルシネマカメラ「VENICE」を使った撮影手法をUnreal Engine上でシミュレーションできる「Virtual Production Tool Set」を活用し、映画製作者が撮影前にリファレンスとなる映像の制作を可能にする。モバイルモーションキャプチャー「mocopi」など、さまざまな技術を組み合わせ、クリエイターがリアルタイムで創造性を発揮できるワークフローをサポートできるという。

また、新しいコンテンツ制作手法「バーチャルプロダクション」の普及をテクノロジー開発から制作ソリューションの提供まで推進。コンテンツ制作では、イメージング、センシング、ディスプレイ技術などをいち早く複合的に組み合わせるとともに、ゲームエンジンによるリアルタイムレンダリングも活用し、Pixomondo、ソニーPCL、SPEが、プリプロダクションからバーチャルプロダクションでの本撮影、ポストプロダクションまでの一貫した制作ワークフローとインフラをグローバルに提供するとしている。

PS5のハードウェアラインナップ各種も展示。新型PS5に加え、PlayStation Portalリモートプレーヤー、PULSE Exploreワイヤレスイヤフォン、Accessコントローラー、今後発売予定のPULSE Eliteワイヤレスヘッドセットや、メタリックカラーの新色PS5用カバーとDualSenseも紹介する。

スポーツの領域でファンエンゲージメントの取り組みも進めており、マンチェスター・シティ・フットボール・クラブとのオンラインファンコミュニティは、2024年中にベータ版を一般公開する予定としている。ブースではバーチャル・エティハド・スタジアムでの新しいコンテンツ視聴や、チーム・選手への熱い思いを表現する体験できる。

バーチャル・エティハド・スタジアム

次世代のイマーシブな音楽体験も3種類用意。Iniko「Jericho」のMVと、それを基にFortnite上につくられた島「Journey Through Jericho」がどのように生み出されたたかを紹介するほか、UEFNを使って作られたFortnite上の新しい音楽中心の島Nitewave、Paul Russellを含むソニー・ミュージックのアーティストの音楽をフィーチャーした、音楽関連のゲームや、バーチャルグッズ収集など中心としたRobloxの新しい音楽ゲーム「AVNU:Where Music Meets」も体験できる。

mocopiを活用した体験も用意。独自の触覚提示技術(ハプティクス)、広範囲で多人数のセンシングが可能なマーカレスモーションキャプチャーと組み合わせ、「ゴーストバスターズ」のイマーシブな世界を体験できる。

ブースでは、ソニーの多様なセンシング技術も体感可能。肉眼を超える解像度や感度を追求したセンシング技術により、モビリティの「眼」として車の安全性を高め、新たな移動体験の実現に貢献するとしている。

(C)Sony Semiconductor Solutions