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小型の横長スピーカーだけで立体音響「OPSODIS 1」デモに多くの来場者

「OTOTEN2024

オーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2024」が22日開幕した。会期は23日まで。場所は東京国際フォーラム。入場は無料だが事前登録制。各社が新製品を出展しており、入場ゲートからほど近い地下1階には、鹿島が英サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術「OPSODIS」(オプソーディス)を搭載した小型スピーカー「OPSODIS 1」のプロトタイプを展示。多くの来場者が試聴している。

小型スピーカー「OPSODIS 1」のプロトタイプ

既報の通り、OPSODIS 1はクラウドファンディングの「GREENFUNDING」において、6月20日にプロジェクトをスタート。6月22日14時の段階で、目標額の6,613%となる66,132,882円を集めるなど、大きな話題となっている。

PCディスプレイの下など、近い位置に設置しても立体感が得られるサウンドが特徴の小型スピーカー。背後などにスピーカーを設置する必要が無く、リスナーの前方に設置した横長のスピーカーだけで、包みこまれるようなサラウンド感が得られる。

ソースとしては、バイノーラル録音された2ch音声から、通常のステレオ音楽まで幅広い音源を、立体的に再生できる。

周波数別にユニットを横並び配置したり、クロストークをキャンセルするため、左右のスピーカーから出力する音の位相を90度ずらしたり、振幅を半減させるなどの工夫を行ない、スピーカーながら、クロストークを抑えたリスニングを可能にしている。詳細は試聴レビューの記事を参照のこと。

OTOTEN2024の会場では、タブレットやスマートフォンとOPSODIS 1を接続。映画などの音声が、立体的に広がる体験ができるようになっており、多くの来場者が原理などを熱心に質問していた。

なお、OPSODIS 1の展示デモはSHIBUYA TSUTAYAでも8月下旬まで実施予定。世田谷区の蔦屋家電+でも、7月1日~8月下旬まで実施する予定。