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ソニー、“X95L”同等画質のミニLED「ブラビア7」。人声がクリアに聴こえる機能も

ミニLEDを採用した4K液晶ブラビア「XR70」(BRAVIA 7)シリーズ。写真は65型「K-65XR70」

ソニーは、ブラビアの新モデルとしてミニLED×量子ドット搭載の4K液晶テレビ「XR70」(BRAVIA 7)シリーズ4機種を、8月31日に発売する。サイズ展開は85型、75型、65型、55型で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は55型「K-55XR70」で352,000円前後から。

・85型「K-85XR70」 715,000円前後
・75型「K-75XR70」 550,000円前後
・65型「K-65XR70」 440,000円前後
・55型「K-55XR70」 352,000円前後

直下型LEDを採用していた2023年モデル「X90L」シリーズの後継機。バックライトにミニLEDを採用したことで従来モデルから「圧倒的な明るさ」を手にしたとする。またミニLED搭載機としては最小となる、55型も初投入する。

画質は昨年のフラッグシップモデル「X95L」(写真左/XRJ-65X95L)と同等だという

画質は、2023年のフラッグシップ4KミニLED液晶ブラビア「X95L」と同等だという。

これにより、フラッグシップモデルとなる上位機種の「XR90(BRAVIA 9)」シリーズと合わせて、ブラビアのミニLED採用モデルは2ラインナップ体制となった。これは「ミニLEDブラビアを広く普及させるのが狙い」とのこと。

映像エンジンにはプロセッサー「XR」を採用。'23年モデルからは自然/景色の映像で映し出される緑色の検出が強化されたほか、正面からだけでなく、横から見たときや、ズームにしたとき、大人数が映っているときの顔検出も強化され、映像をより立体的に楽しめるという。

バックライトコントロール技術「XR Backlight Master Drive」や高コントラストを実現する「XR Contrast Booster 20」、動きの速い映像のブラーを最小限に抑える「XR Motion Clarity」、広色域技術「XR Triluminos Pro」も搭載した。パネルは120Hzの倍速駆動パネル。

なお、XR90シリーズが採用している高輝度技術「High Peak Luminance」は非搭載。XR Backlight Master Driveも、XR90シリーズとは異なるものとなっている。

動画配信サービス各社との協業により開発した、クリエイターの意図を忠実に再現する映像モード「Studio Calibrated」も搭載。VODコンテンツ視聴時に、部屋の環境に合わせて自動的に最適が画質設定に調整される。搭載モードは「Netflix画質モード」「SONY PICTURES CORE画質モード」に加えて、新たに「Prime Video画質モード」が追加された。なお、SONY PICTURES CORE画質モードでは明るさ設定は固定。

「Acoustic Center Sync」では、サウンドバーとの音響特性のばらつきを改善

音質面では「Acoustic Multi-Audio」を搭載し、内蔵スピーカーの出力は最大30W/2.2ch。サウンドバーと組み合わせた際に機能する「Acoustic Center Sync」では、独自の最適化技術により、テレビとサウンドバーがより精度高く、ひとつのスピーカーとして動作するように進化。音響特性のばらつきを改善した。

AIで人の声の成分だけを取り出せるようになった「ボイスズーム3」を搭載

「ボイスズーム3」も搭載。AIで人の声の成分だけを取り出すAIサウンドセパレーション機能を新たに採用し、音声以外の音量は変えずに、声の音量だけを調節できる。ボイスズーム3はサウンドバー接続時も使えるようになった。

スタンドは4Way仕様
新たにサウンドバー×スタンド内側の設置スタイルに対応した

スタンドは4Way仕様。従来のスタンド外側/内側、サウンドバー×スタンド外側の組み合わせに加え、新たにサウンドバー×スタンド内側の設置スタイルにも対応し、自由度を高めている。

搭載チューナー数はBS4K/110度CS 4K×3、地上/BS/110度CS×3。OSはGoogle TVでハンズフリー音声検索などが利用できる。HDMI 2.1で規定されているゲーム連携機能(4K120fps/VRR/ALLM)、PS5との連携機能(オートHDRトーンマッピング、コンテンツ連動画質モード)なども利用可能。そのほかPS5との連携機能として、PlayStation本体をインターネット経由で遠隔操作できる「PSリモートプレイ」アプリがプリインストールされる。

スマートフォンアプリ「BRAVIA Connect」を使えば、スマートフォンからテレビを操作できる。テレビ・アプリ・入力の切り替えが簡単にできるほか、直感的に操作できるため、YouTubeなどの動画視聴時、再生位置を簡単に変えられるという。画質モードや輝度の変更、サウンドバー接続時の音量設定などもできる。

付属リモコン。筐体に再生材を使う形となり、黒の色味が少し変わったものの、外観デザインの大きな変更はない

付属リモコンでは、新たに「FOD」ボタンを上部に搭載。あわせて“停止キー”の削除など、レイアウトが微修正されている。リモコン筐体に使っているプラスチックはバージン材から再生材を78%使う形に変更された。

そのほか別売りアクセサリーの「BRAVIA CAM」とも連携可能。BRAVIA CAM使用時は、明るさに加えて映り込みに基づいて画質を最適化し、部屋の環境を問わず、クリエイターの意図を表現した映像が楽しめるという。

各モデルの消費電力/年間消費電力量、外形寸法、重さは次のとおり。


    【消費電力と年間消費電力量】
  • 85型「K-85XR70」:379W 188kWh/年
  • 75型「K-75XR70」:344W 183kWh/年
  • 65型「K-65XR70」:286W 177kWh/年
  • 55型「K-55XR70」:224W 167kWh/年


    【スタンドを含めた外形寸法と重さ】
  • 85型「K-85XR70」
    189.1×47.4×111.1cm(標準スタイル)
    189.1×47.4×111.1cm(スタンド内側)
    189.1×47.4×116.5cm(サウンドバー)
    50.7kg
  • 75型「K-75XR70」
    166.8×40.5×98.4cm(標準スタイル)
    166.8×40.5×98.4cm(スタンド内側)
    166.8×40.5×103.8cm(サウンドバー)
    40.1kg

  • 65型「K-65XR70」
    144.5×34.5×85.6cm(標準スタイル)
    144.5×34.5×85.6cm(スタンド内側)
    144.5×34.5×91.0cm(サウンドバー)
    28.3kg

  • 55型「K-55XR70」
    122.5 ×34.5×73.3cm(標準スタイル)
    122.5 ×34.5×73.3cm(スタンド内側)
    122.5 ×34.5×78.7cm(サウンドバー)
    21.1kg