ニュース

ソニー、進化した“穴あき”イヤフォン「LinkBuds Open」

LinkBuds Open ブラック(左)、ホワイト(右)

ソニーは、LinkBudsシリーズの新製品として、中央に穴の空いたリング型ドライバーを採用した「LinkBuds Open」(WF-L910)を10月11日に発売する。カラーはブラックとホワイトの2色。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は30,000円前後。

同時に発表された「LinkBuds Fit」「LinkBuds Speaker」については別記事で紹介している。

2022年2月に発売された「LinkBuds」(WF-L900)の後継機。新開発の11mm径リング型ドライバーを搭載し、音楽を再生中でも周囲の音が聴き取れる構造はそのままに高音質/高音圧化。また、従来モデルで要望が多かったという装着性も、新開発のフィッティングサポーターを搭載することで改善。ロングバッテリー化やマルチポイント対応など、使い勝手の面でもアップデートした。

新開発のドライバーは、前機種の12mm径よりも小型化したが、厚みを最適化することで音圧を向上。とくに低域の再現力と高音質化も実現し、街歩きなどでも外の音を聞きながら、十分に音楽も楽しめるようになったという。

角のような形状のフィッティングサポーターを新たに開発して搭載。先端部分は空洞になっており、サポート位置が柔軟に調整できることで、耳が小さい人から大きい人まで脱落しにくく、安定して装着できる。劣化しにくいシリコン素材を採用しており、その厚みを0.01mm単位で調整することで、理想のフィット感を実現したという。

フィッティングサポーター

フィッティングサポーターはカバー状になっているため、交換が可能。交換用のフィッティングサポーターも用意する。ただの交換用ではなく、ファッション性を持ったアイテムとしての展開で、5色用意。好みの色でカスタマイズできる。カラーはアッシュグリーン、アッシュブルー、アッシュバイオレット、アッシュピンク、ピュアブラック。店頭予想価格は2,000円前後。

合わせて専用ケースカバーも展開。店頭予想価格は3,000円前後。フィッティングサポーターと同じ5色展開で、カラビナを備えており、バッグなどに手軽に取り付けられる。カバーは上下に分かれており、ソニーストアでの購入でのみ、この上下の色を別の色で選択して購入可能。フィッティングカバーと合わせて、好みの色で組み合わせることができる。

カスタマイズ用のフィッティングサポーターとケースカバー
ケースカバーには少し大きめのカラビナが付属する

BluetoothコーデックはSBC/AACに加え、LE AudioのLC3に対応。2台のデバイスに同時接続できるマルチポイント接続にも対応する。

バッテリーも強化。連続再生時間は従来よりも2.5時間長い8時間で、ケース併用では22時間再生できる。また、3分の充電で60分再生可能な急速充電にも対応した。

タップでの操作機能も進化。本体だけでなく、耳の周りをタップして操作できるワイドエリアタップ機能を搭載した。アプリから感度の設定も行なえる。

そのほか、頭を振ることで受話などの操作が可能なヘッドジェスチャー機能も装備。スマホの音声アシスタントとは別に、イヤフォン単体での音声コントロール機能を搭載し、「ハローヘッドフォン、音量を上げて」といった操作が行なえる。音が少し離れたところから聴こえるようになるBGMエフェクト機能も備える。

通話品質も向上。AIを活用したノイズリダクション機能を備え、通話相手へ自分の声をクリアに届けることができる。

360 Reality Audioとヘッドトラッキング機能や、周囲の騒音レベルに合わせて自動で音量調整するアダプティブボリュームコントロール、Sound AR機能なども引き続き搭載している。

また、LinkBuds Open、LinkBuds Speakerの発売に合わせて、従来の「Headphones Connect」アプリが「AutoPlay」アプリと統合し、新アプリ「Sound Connect」に変更される。Headphones Connectをアップデートすることで、自動的にSound Connectに変化する。

主にトップ画面とUiが変更され、シンプルで操作しやすく進化したとする。トップ画面がシンプルになり、カスタマイズ可能なショートカット機能で、よく使う機能を表示させておくことができる。また、チュートリアル、Tipsへの導線も強化するとのこと。

LinkBuds Speakerと連携。LinkBuds Openを外すとSpeakerから自動再生

LinkBudsシリーズにBluetoothスピーカーが登場

LinkBudsシリーズの新機能として、同時発売となる「LinkBuds Speaker」とのシームレスな連携機能「Auto Switch」機能が搭載される。

スマートフォンでの音楽再生機器の切替が必要なく、LinkBuds Openをケースにしまうことで、LinkBuds Speakerからそのまま続きから再生されるというもので、自宅に帰ってきてイヤフォンを外すだけで、スピーカーでの再生が楽しめる。

この機能はLinkBuds Openと同時発表のLinkBuds Fitのほか、LinkBuds S、WF-1000XM5、WH-1000XM5でも利用できる。LinkBuds Speakerの詳細は別記事を参照のこと。