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ホーンでテレビの音を聴き取りやすくするバー型スピーカー

「GRAND SPEAKER GS-SP1」

ドウシシャは、テレビの音を聴き取りやすくするスピーカーとして、ホーンスピーカーを搭載した「GRAND SPEAKER GS-SP1」を4月に発売する。価格は39,600円。

ホーンスピーカーを搭載

12月2日からクラウドファンディングを行なっていたモデルの一般販売化。音が進行方向に減衰せず遠くまで伝わる38mm径フルレンジのホーンスピーカー、中低音域を再生する50mm径フルレンジウーファー、バスレフポートを組み合わせたバー型スピーカー。

テレビ内蔵スピーカーと比べて、3m離れた場所での音圧が1.5~1.7倍になるという

ホーンスピーカーとウーファーのハイブリッド構造を採用したことで、同社製42型テレビの内蔵スピーカーと比較して、約3m離れた場所での音圧が1.5~1.7倍になり、高齢者を含めて誰でも聴き取りやすいスピーカーになったという。

同社の60代音響開発担当者が少しずつ耳が聞こえにくくなり、自宅でテレビ専用スピーカーを使用したところ、ニュース番組やドラマは音量を上げなくても聴き取りやすくなり満足していたという。

しかし、音楽番組や映画を観ているときの音質や臨場感・迫力に不満があったため、高齢者が聴き取りやすいテレビ専用スピーカーでありながら、若い人でも音楽番組や映画を迫力ある音質で楽しめるスピーカーを作りたいと考えて開発を始めたとのこと。

AVライティング商品ディビジョンの金谷衛氏も「テレビの音の聴こえを良くする製品として手元に置くタイプのスピーカーがあるが、そういったモデルでは一緒にテレビを観ている人が煩わしさを感じてしまう。テレビ前に設置するバータイプで人気のものはモード設定ができず、音楽番組や映画の迫力がなくなってしまう。GS-SP1ではホーンスピーカーで直接音を届けられ、モード変更によって音楽や映画も迫力・臨場感を持って楽しめる」とした。

音声モードは5種類

音声モードを合計5種類搭載しており、付属リモコンからワンタッチで切り替え可能。高齢者が聴き取りやすいモードとしては、人の声の周波数200Hz~600Hzを強調する「ノーマルモード」と、高齢者が聴き取りにくくなっている部分をさらに強調する「はっきりくっきりモード」を搭載。

家族全員が満足できるモードとして、アナウンサーの声やドラマのセリフなどが明瞭になる「ニュースモード」、音楽番組を臨場感と迫力あるサウンドで楽しめる「音楽モード」、迫力ある低音域と直進性の高い高音域を大きくし、壁の反射も利用した臨場感あるサウンドを再現する「映画モード」を利用できる。

スピーカーは手動で角度を調整できる

スピーカー部分は手動で左右に稼働させることが可能。ニュースやドラマを観ているときは視聴している人にスピーカーを向けて音をまっすぐ届けられ、映画や音楽を楽しんでいる場合は、大きく広げることでよりステレオ感やチャンネルセパレーションが明確になるという。

アンプ出力はホーンスピーカー5W+5W、ウーファー5W+5Wの総合20W。入力端子は3.5mmステレオミニで、付属ケーブルでテレビのイヤフォン端子に接続するだけで使用できる。

中央天面のリモコンは取り外し可能。ウーファー単体、ホーン単体での音量調整もできる

付属リモコンはスピーカー本体中央天面に収納可能。各モードの切り替え、主音量の調節に加え、ウーファー単体、ホーンスピーカー単体での音量調整もできる。

消費電力は20W。外形寸法は約410×142.5×69mm(幅×奥行き×高さ)、重さは1.1kg。

ドウシシャ'25年春夏新商品。ダンベル工場で作った重さ2kgのジョッキ

重さ2kgのジョッキで飲み過ぎを防止するという「ゴリラのひとくち」

2月27日には「2025年春夏新商品発表会」がメディア向けに実施され、GS-SP1が展示されたほか、今後発売予定の家庭用かき氷機や扇風機、サーキュレーターと照明が一体となった「サーキュライト」の新モデルなどが展示された。

また“まるでゴリラにつかまれているようなハイパワー”が特徴の健康家電「ゴリラシリーズ」の新モデルとして、手をケアする「ゴリラの握手」(3月上旬発売/5,500円)やスピンオフ企画として“ゴリラのようなハイパワー気分を味わえる?”という超軽量フライパン「ゴリラのひとつまみ」(3月下旬発売/1,958円~2,728円)や、「超重量級ジョッキで飲み過ぎを防止する」というジョッキ「ゴリラのひとくち」(3月上旬発売/3,850円)が紹介された。

手にとって重さを感じやすいように、ジョッキの持ち手が飛び出したパッケージを採用している

このうち、「ゴリラのひとくち」はスチール製、約2kgという重量級のジョッキで飲み過ぎを防止するというもの。容量はひとくち分という135mlで、飲み物を入れる部分はポリプロピレン製でなめらかな口当たりにしている。

家電商品ディビジョンの水島英恵氏は「ドウシシャではタンブラー製品も多く手掛けているので、タンブラーの工場に『こういった製品を作りたい』とお話をしたところ『作れない』と断られてしまいました。なので、ダンベルを製造している工場を探して、そこで製造しています」と製作秘話を紹介。「(製品の)重量の検査はダンベルと同等の基準で行なっているので、ほぼダンベルと言っても過言ではない」とPRした。

容量はひとくち分という135ml
運動不足の筆者には片手で持ち続けるのはかなり辛かった