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Blackmagic、12Kセンサー搭載デジタルフィルムカメラ「PYXIS 12K」

「PYXIS 12K」にレンズなどを取り付けた使用イメージ

Blackmagic Designは4日、米ラスベガスで開催されたNAB 2025において、12K RGBWセンサー搭載の新しいデジタルフィルムカメラ「PYXIS 12K」を発表した。海外で7月より税抜4,995ドルで発売予定。レンズマウントはLマウント、PL、ロック式EFレンズマウントから選択できる。

URSA Cine 12K LFと同じセンサーを搭載し、16ストップのダイナミックレンジに対応。カスタマイズ可能な筐体でありながら、デュアルCFexpressメディアレコーダー、10G LAN、Blackmagic Cloudによる世界各地との同期に対応する。

複数のマウントポイントとアクセサリ用のサイドプレートを使うことで、ニーズに合ったカメラに変身可能。筐体は、精密なCNC機械加工による航空宇宙グレードのアルミ製で、軽量かつ堅牢。クレーン、ジンバル、ドローンなど、様々なカメラリグに簡単にマウントできる。

筐体の上部と底部に、1/4インチおよび3/8インチのスレッドマウントが複数あるほか、Blackmagic ハンドル、マイク、SSDなどのアクセサリをマウントできる様々なサイドプレートを搭載する。

ネイティブ解像度6,048×4,032ドット、または12,288×8,040ドットの大型フルフレームセンサーを搭載。スーパー35センサーの約3倍のサイズで、浅い被写界深度での撮影や、アナモルフィックレンズをクロップなしで使用してシネマライクなルックの撮影が可能。112fpsまでの撮影に対応し。価格を抑えつつ「最も高価なデジタルシネマカメラと同じ品質が得られる」という。

センサーの全域を使用することで、オープンゲートの3:2のイメージが得られ、ポストプロダクションでショットのリフレーミングも可能。大型センサーにより、クロッピングなしの真の6:5アナモルフィックで撮影できるため、これまで以上にディテールに富んだ、高解像度のシネマライクなワイドスクリーンの映像が得られるとする。

HDからDCI 4K、6K、8K、さらには12Kまで、一般的なフォーマットの解像度、およびフレームレートをサポート。1,2288×8,040ドットの3:2オープンゲートで40fpsまで、1,2288×5,112ドットの2.4:1で60fps、4,096×2,160ドットの4Kで112fpsの撮影が可能。6Kモデルでは、6,048×4,032ドットの3:2オープンゲートで36fpsまで、または4,096×2,160ドットの4K DCIで60fpsまで対応。

内蔵LCDモニターは、4インチの高解像度HDRタッチスクリーンで、撮影現場でのショットのモニタリングと確認に利用可能。フルHD解像度で、「かさばる外付けモニターを持ち運ばなくても、ショットのフレーミングや正確なフォーカス合わせが可能」という。オプションのBlackmagic URSA Cine EVFをサポート。

Blackmagic RAW収録にも対応。ポストプロダクションにおいて、ディテール、露出、カラーをコントロールできる。リアルタイムでH.264プロキシにHDで収録し、世界中にメディアを数分で送信できるという。

CFexpressカードレコーダーを2つ内蔵。USB-C拡張ポートも備え、外付けのフラッシュメディアディスクやSSDへの直接収録も可能。