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AI機能含め100以上の新機能追加した動画編集ソフト「DaVinci Resolve 20」

Blackmagic Designは、アメリカ・ラスベガスで開催された国際放送機器展「NAB Show 2025」にて、AIツールに加え、キーフレーム編集など、100種類以上の新機能を追加した動画編集ソフト「DaVinci Resolve 20」を発表した。あわせて公式サイトでパブリックベータ版の配布を開始している。

「DaVinci Resolve 20」カットページ

「ワークフローの全段階をサポートするパワフルなAIツールを含む、100種類以上の新機能を搭載」したというメジャーアップデート版。AIを活用した機能として、テキストスクリプトに基づくタイムライン作成ができる「AI IntelliScript」や、字幕文字のアニメート「AIアニメート字幕」、話者検出に基づいたカメラアングルでタイムラインが構築できる「AIマルチカムSmartSwitch」などが利用できる。

「DaVinci Resolve 20」エディットページ

さらに音楽トラックの長さを自動的に調整することも可能に。オーディオが分析され、それに合わせて音楽クリップが延長または短縮される。4つのバージョンから選択でき、ビジュアル編集インジケーターおよびセクションを分解する機能も使用可能。

声の抑揚、音程、感情を維持したまま、事前に生成したボイスモデルを既存の音声録音に適用できるボイス変換ツールも搭載した。「雑音の多い環境で録音した音声を改善したり、出演者の元の声を使用して完璧なADRを作成したりできる」という。

また縦長ビデオ用のタイムライン、またプロジェクトを読み込むと、カットページ、エディットページ、カラーページのレイアウトが自動的に縦長ビューア用に最適化されるようになる。画面を最大限に活用できるようにツールやパレットが配置されるため、頻繁にズーム調整する必要はないとのこと。

そのほか、カットページにはフル機能のオーディオミキサーの追加、Fuisionでの180度VRのサポート、AI SuperScaleによる3倍/4倍のアップスケーリングのサポートなども行なわれている。

「DaVinci Resolve 20」カラーページ
「DaVinci Resolve 20」Fuisionページ
「DaVinci Resolve 20」Fairlightページ