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Blackmagic、ローパスフィルタ搭載の12Kシネマカム。約92万円

Blackmagic URSA Mini Pro OLPF

Blackmagic Designは、12Kスーパー35センサーに光学ローパスフィルターを搭載したシネマカメラ「Blackmagic URSA Mini Pro OLPF」を発売開始した。直販価格は911,800円。

12,288×6,480ドットの12Kスーパー35センサー搭載機「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」に、高性能光学ローパスフィルターを追加したモデル。

昨今活用が広まっているバーチャルプロダクションでの撮影では、背景などを表示するLEDウォールの高周波によって、レンズやセンサーに干渉パターンが発生する場合がある。光学ローパスフィルターを使用することで干渉を最小限に抑制。モアレやエイリアスを低減できるようになった。

さらに新モデルでは、IRフィルターを改善。遠赤色の色反応が向上しており、Blackmagic RAW処理との組み合わせによって、色とイメージのディテールが保持され、より優れたイメージ忠実度が実現できるとする。

80メガピクセルに相当する、12K/12,288×6,480ドットのセンサーを搭載。撮像素子サイズはスーパー35mmで、14ストップのダイナミックレンジとネイティブISO 800を実現した。ベイヤー配列ではなく、赤・緑・青のピクセル数が同じsymmetrical color patternを採用しており、センサー内でのスケーリングが可能。12K/60fps撮影のほか、センサー内をスケーリングして120fpsまでの8Kおよび4K RAW撮影も行なえる。

12K RAWで撮影することにより、ポストプロダクションの段階で、ディテール、露出、カラーを詳細にコントロール可能。オーバーサンプリングにより、エッジが滑らかでシャープな8K映像を得ることもできる。

RAWデータはマルチスレッドに対応しており、複数のCPUコアで処理でき、GPUアクセラレーションにより、Apple Metal、CUDA、OpenCLと使用可能。12K素材であっても扱いやすく、高スペックのコンピューターでなくとも問題なくラップトップでも編集できるとしている。

第5世代のBlackmagicカラーサイエンスでは、新しいフィルムカーブに対応。12Kセンサーから得た膨大な量のカラーデータをフル活用するよう設計されており、色応答がさらに向上。見栄えの良いスキントーンを可能にしたほか、高コントラストのシーンにおけるネオンサインや車のテールランプなど、彩度の高いカラーも、より高品質なレンダリングが得られるようになっている。

交換可能なPLマウントを採用(オプションでEF、Fレンズマウントをサポート)し、ビンテージレンズから最新のシネマレンズまで、幅広いオプションから選択可能。内蔵NDフィルター、デュアルCFastおよびUHS-II SDカードレコーダーを搭載。SuperSpeed USB-C拡張ポートを使用して、フラッシュディスクやSSDに直接収録できる。