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ヤマハ、スリムで7万円を切るAVアンプ「RX-S600」

ハイレゾ再生やAirPlay、4K、MHLにも対応

5.1chのAVアンプ「RX-S600」。高さは脚部を入れて111mm

 ヤマハは、スリムな筐体を採用した5.1chのAVアンプ「RX-S600」を9月中旬に発売する。価格は68,250円。カラーはブラックのみ。

 脚部を含む外形寸法が、435×320×111mm(幅×奥行き×高さ)と、スリムなAVアンプ。ローボードタイプのテレビラックでも収納しやすいという。フロントパネルはアルミ製。薄型筐体ではあるが、スピーカーターミナルはスクリュータイプを採用している。

ローボードタイプのテレビラックに収納した使用イメージ

 最大出力は125W×5ch(6Ω)。ディスクリート構成のパワーアンプを採用。大容量の電源部も搭載し、DACにはTIバーブラウンの24bit/192kHz対応モデルを採用している。

 DLNA 1.5に準拠したネットワークプレーヤー機能も搭載。NAS(ネットワークHDD)などに保存した、WAV/FLAC/MP3/WMA/AACの再生が可能で、WAV/FLACは24bit/192kHzまでのハイレゾファイルにも対応する。さらに、AirPlayにも対応。iOS機器やPCのiTunesからの音楽をワイヤレスで再生できる。なお、ネットワーク端子はEthernetで、無線LANは内蔵しない。また、USB端子を備え、USBメモリなどに保存したファイルも再生できる。

 スマートフォン/タブレット向けに提供しているアプリ「AV CONTROLLER」も利用でき、ネットワーク再生機能での音楽ファイル選択や、DSPプログラムの選択など、様々な操作が行なえる。また、別売のオプション「YBA-11」を接続する事で、Bluetooth受信機能も追加可能。

 HDMI端子は5入力、1出力搭載。4Kパススルーや、3D映像、CECに加え、1系統はMHLにも対応。対応スマートフォンなどと接続し、コンテンツをテレビに表示できる。

正面から見たところ
背面

 デコーダはHDオーディオに対応し、ドルビーTrueHD、DTS-HD MasterAudioなどをサポート。シネマDSP 3Dモードも搭載。独自の音場創生技術「シネマDSP」を活かした計16種類のサラウンドプログラムが利用できる。デジタル放送や、ポータブルプレーヤーの音楽再生時に音質を向上させる「ミュージックエンハンサー」機能も搭載。バーチャルプレゼンススピーカー(VPS)も利用できる。

 複数の部屋で音楽を楽しむゾーンモードも搭載。メインルームとは離れたキッチンや寝室などに設置したスピーカーから、メインルームと同じ、もしくは異なるコンテンツを再生できる。スピーカーターミナル部には、サラウンドスピーカー/ZONE 2/バイアンプ兼用のスピーカー端子を用意している。

 付属のマイクで設置環境の音響特性を計測し、AVアンプ側の設定を最適化する「YPAO」も利用可能。

 HDMI以外の入出力端子として、映像入力はコンポーネント×2、コンポジット×4、音声入力はアナログRCA×3、ステレオミニ×1、光デジタル×2、同軸デジタル×2を搭載。映像出力は、コンポーネント×1、コンポジット×1、アナログステレオRCA×1、モノラルRCA(サブウーファ用)×1を搭載。ヘッドフォン出力も装備する。FM/AMチューナも搭載。消費電力は220W(待機時0.1W以下)。重量は7.8kg。リモコンなどを同梱する。

(山崎健太郎)