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小型アンプAK10、iPhoneとの直接接続で24bit/96kHz再生対応。ONKYO HF Prayer/FLAC Player利用で

Astell&Kern AK10

 アユートは16日、iPhoneやPCなどと接続できるコンパクトなDAC兼ヘッドフォンアンプ「Astell&Kern AK10」に、iPhoneと直接接続し、24bit/96kHzのハイレゾ音源を再生できるようにする新ファームウェア「1.10」を公開した。

 AK10は、iPhone/Androidとのデジタル接続と、PCと接続してのUSB DAC機能を搭載した小型のヘッドフォンアンプ。付属のケーブルを用いて、iPhone 5や第5世代iPod touchのLightning端子と直接接続できる。

 従来はiPhone 5/第世代iPod touchと接続した場合、標準の「音楽」アプリを用いて、24bit/48kHzまでのデータが再生できたが、新ファームウェアを適用する事で、24bit/96kHzまでのデータをネイティブ再生できるようになった。アップルの周辺機器である「Camera Connection Kit」を使わず、直接接続でハイレゾデータが転送・再生できるのが特徴。

編集部のiPhone 5とLightningで接続。ONKYO HF Prayerで24bit/96kHzのFLACを再生してみると、AK10からしっかり音が出るのが確認できた

 ただし、「音楽」アプリで再生した場合は24bit/48kHzのままで、24bit/96kHzの動作確認がされているのは「ONKYO HF Prayer」(有料版)と、「FLAC Player」(有料版)のみとなる。

 ファームウェアのアップデートは、ダウンロードしたファイルに含まれているツールを用いて行なうが、公開されたのはWindows用。Mac用のダウンロードツールは、後日公開されるという。

 AK10はPCとUSB接続し、USB DACとしても動作するが、その場合は従来から最大24bit/96kHzまでのデータに対応している。

(山崎健太郎)