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10、11日開催「春のヘッドフォン祭 2014」注目展示

FOSTEXやベイヤー新製品発表。オンキヨーがポタアン

 東京・中野にあるAV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催する「春のヘッドフォン祭 2014」が、5月10日(土)と11日(日)の2日間、東京・中野の中野サンプラザで開催される。入場は無料。

 各社がこのイベントに合わせて新製品を発表しており、会場ではそれらが体験できる。また、イベントでの新製品発表なども予定されている。ここではそうした新製品情報の中から、特に注目のものをピックアップする。

 なお、昨年までは青山で開催されていたが、4年ぶりにかつての開催場所である中野サンプラザに会場が戻っているのでその点は注意して欲しい。

発表会

フォステクスの平面駆動型ヘッドフォン「TH500RP」

 イベントの中で発表会を予定しているのがフォステクスとベイヤーダイナミックだ。どちらも5月10日で、フォステクスは11時30分から、ベイヤーは14時30分から、どちらも6階の「ウインド」にて行なわれる。

 フォステクスはこの発表会で、平面駆動型ヘッドフォン「TH500RP」を発表すると予告している。発売は7月の予定だ。

 また、発表会という形式ではないが、11日の日曜日13時から、オンキヨー、ティアック、e-onkyo musicが、6階のウインドにおいて、合同試聴イベントを開催する。このイベントにおいて、オンキヨーが未発表のポータブルヘッドフォンアンプの参考出品&先行試聴会を予告している。なお、10日土曜日の段階では展示はされておらず、試聴もできないので注意が必要だ。

 なお、このイベントではAV Watchの「Digital Audio Laboratory」でお馴染み、藤本健氏も参加するトークコーナーやハイレゾの解説なども予定されている。

ミックスウェーブ/iriver

 12個のバランスド・アーマチュアドライバを搭載したJH Audioのイヤフォン「THE SIRENS SERIES - Roxanne Universal Fit」(5月3日発売/オープンプライス/店頭予想価格 138,700円前後)を展示。カスタムイヤフォン「THE SIRENS SERIES - Roxanne」のユニバーサルモデル(市販モデル)となる。

Roxanne Universal Fit

 なお、「Roxanne Universal Fit」からの派生バージョンとして、iriver Astell&Kernのハイレゾポータブルプレーヤー「AK240」用にオリジナルチューニングを施した「Astell&Kern AKR03」というモデルも、アユートから5月10日に発売される。直販価格は169,800円。AK240の周波数特性や出力インピーダンス、音色を考慮し、AK240に最適化してチューニングを行なっているという。このモデルはiriverブースに出展予定だ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140501_646700.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140502_646875.html

OPPO Digital Japan

平面磁界駆動型ヘッドフォン「PM-1」と、DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「HA-1」

 平面磁界駆動型のヘッドフォン「PM-1」と、384kHz/32bit PCMや11.2MHz DSDに対応したUSB DAC機能と、バランス駆動も可能なヘッドフォンアンプ機能を組み合わせた「HA-1」を展示する。発売時期はどちらも6月で、価格はオープンプライス。店頭予想価格はヘッドフォンが15万円前後、DAC内蔵アンプが16万円前後。

 ヘッドフォンの「PM-1」は、薄くて軽量な、7層構造の振動板を採用。両面スパイラル・コイル、有限要素法で最適設計された磁気回路など、「従来の平面磁界型とは全く異なる設計手法によって開発された」という。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140509_647544.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140509_647535.html

音茶楽

 新ブランド「茶楽音人(Surround)」の第1弾モデルとして、6月上旬発売予定のカナル型イヤフォン「Donguri-楽(RAKU)」(オープンプライス/直販価格税込15,120円)と、外耳道の長さに合わせて選べる「Flat4-玄弐型(KURO TypeII)」、「Flat4-緋弐型(AKA TypeII)」(店頭予想価格税込各45,360円前後)を展示。少量先行販売も予定されている。

Donguri-楽(RAKU)
外耳道が長い人向けの「Flat4-緋弐型(AKA TypeII)」

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140430_646547.html
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140428_646422.html

JVCケンウッド

ハイレゾ対応ポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」

 5月下旬に発売予定、JVCブランド初となるハイレゾ対応ポータブルヘッドフォンアンプ「SU-AX7」(オープンプライス/店頭予想価格55,000円前後)が展示される。K2技術を採用し、ハイレゾではない楽曲も高音質化して再生できるのが特徴だ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140508_645559.html
http://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=13586

iFI-Audio

「micro iDSD」の各部説明イラスト

 DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「micro iDSD」のプロトタイプを参考展示予定。発売日や価格などはまだ発表されていないが、DSD/DXDファイルにも対応するUSB DAC機能やmicro iCANと同等の400mW出力を持つヘッドフォンアンプ機能を内蔵するという。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140508_647454.html

オヤイデ

FiiOのポータブルプレーヤー「FiiO X5」

 192kHz/24bitのハイレゾ再生にも対応した、FiiOのポータブルプレーヤー「FiiO X5」(5月10日/オープンプライス 店頭予想価格49,800円前後)が目玉。FLACやApple Lossless、WAV、APE再生に対応し、2.8MHzまでのDSD(DSDIFF/DSF)にも後日のファームウェアアップデートで対応予定。USB DAC機能も備えている。

 さらに、ゼフォンの新型・最上位のリケーブル「EL-25ニルバーナ」の展示販売も実施。台湾のケーブルメーカー、ネオテックが製造するオーディオ用高音質導体のUP-OCCを採用しているのが特徴だ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140430_646578.html

テックウインド

 5月16日発売の、米Westone Laboratoriesカナル型イヤフォン「W50」(オープンプライス/店頭予想価格 税込89,800円前後)を展示予定。BAドライバは低域×1、中域×2、高域×2の合計5個。Westoneでは、5ドライバ以上のハイパフォーマンスイヤフォンを「Signature」シリーズとして位置づけている。

米Westone Laboratories「W50」

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140501_646714.html

RATOC Audio Lab

 DSD 5.6MHzにも対応し、フルバランス接続も可能なポータブルヘッドフォンアンプを参考展示予定。パソコンと接続してUSB DACとして利用できるほか、iOS機器とカメラコネクションキットを用いて接続したり、USBアダプタ経由でウォークマンとも接続可能。DACは、既発売の「REX-KEB02AK」と同様、ESS製「ES9018K2M」を採用。アンバランスとバランス出力を備えており、バランス駆動回路はBTL接続でプッシュプル駆動となる。

参考出展予定の新ポータブルヘッドフォンアンプ

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140425_646208.html

Deff Sound

USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」

 ディーフのブースでは、Deff Soundブランドの新製品であるUSB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」(5月上旬発売/オープンプライス/直販価格税込37,800円)を展示。PCM 96kHz/24bit、DSD 2.82MHzまでのデータに対応。天面に備えている大きなボリュームコントローラーがトレードマークだ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140411_643885.html

Shure

Shure「SE112」

 6月発売の「SE112」が注目モデル。カナル型イヤフォンSEシリーズのエントリーモデルとして、ダイナミック型のMicroDriverを搭載。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5,000円前後と、リーズナブルなイヤフォンだ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140507_647106.html

Klipsch

Reference R6i

 フロンティアファクトリーのブースでは、米Klipschの新イヤフォン「Reference R6」と、iOS対応マイクリモコン付きモデル「Reference R6i」を展示予定。5月23日発売の新機種で、ダイナミック型ユニット搭載。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「Reference R6」が8,400円前後、「Reference R6i」が9,400円前後。Klipschのホームシアター用スピーカー「Reference」シリーズを担当する音響エンジニアリングチームと工業デザイナーが、モニター性能や音声、設計技術などを提供し、完成させたのが特徴だ。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140509_647260.html

フォーカルポイント

SuperDarts Titanium +Remote

 ハウジングにチタンを使用した英ATOMIC FLOYDのカナル型イヤフォン「SuperDarts Titanium +Remote」(SAF-EP-000016)を展示する。6月上旬発売で、価格は46,000円。

 BAとダイナミック型ドライバを各1基搭載したハイブリッドタイプのイヤフォン「SuperDarts + Remote」(2011年発売/税込34,765円)のハウジングをチタンに変更。航空宇宙グレードのチタンを採用する事で、軽さと強度を両立させ、ハウジングを薄くすることで音響空間を広げたという。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140509_647596.html

フルテック

イヤフォン「ADL EH008」

 5月10日に発売する、ADL(ALPHA DESIGN LABS)ブランド初のイヤフォン「ADL EH008」を展示。ダイナミック型ユニットをデュアルで搭載し、価格は19,800円。制振のための特殊ABS樹脂を使ったハウジングを、カーボンファイバーのハウジングで覆う、デュアルハウジング構成になっている。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140501_646511.html

NuForce

 クアッドBAドライバ採用のカナル型イヤフォン「NuForce Primo 8」(4月30日発売/57,140円)を出展。低域×2、中域×1、高域×1の3ウェイ4ユニット構成で、低域用のユニットが同一軸上でタンデム動作。高調波歪み率を75%低減している。

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140404_642944.html

タイムロード

 Audioflyのイヤフォンや、ULTRASONEの現行品(バランスモデル以外)などと共に、CHORDのDAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「Hugo」(ヒューゴ)も、RCA端子部分が大きくなった最終版を披露するという。

http://www.timelord.co.jp/blog/news/headphone_fes_2014/

FitEar

 須山歯研のブースでは、バランスド・アーマチュアユニットを搭載した、ユニバーサルタイプのイヤフォン新製品を参考出品するとアナウンスしている。価格はオープンプライスで、発売日は未定。白いハウジングが目印だ。

http://fitear.jp/

SFORZATO

 6月に発売予定のネットワークプレーヤー新モデル「DSP-05」や、10MHzマスタークロック「PMC-03」を展示する。「DSP-05」は、DSP-03と同じ低近傍位相ノイズ10MHzクリスタル発振器を搭載、ESS製「ES9018S」を採用。DSD 5.6MHzまで対応するという。

http://www.sfz.co.jp/

オーロラサウンド

 バランス駆動型ヘッドフォンアンプ「HEADA」を展示予定。BTL駆動による強力なドライブ能力、LR独立4線式による良好な定位を特徴としている。

http://www.aurorasound.jp/

トップウイング

 HiFiMANのヘッドフォン「HE-560」(92,500円)、「HE-400i」(50,740円)を展示予定。

http://www.twctokyo.co.jp/hifiman/HiFiMAN.html

(山崎健太郎)