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MEDIAEDGE、4K/60pをHEVCにリアルタイムエンコード/デコードできる業務用ボード

 MEDIAEDGEは、4K/60p映像を、H.265/HEVCでリアルタイムエンコード、デコードできるチップを搭載した業務用ボード2製品を開発。7月から順次発売する。4K/60p/HEVCリアルタイムエンコーダのサンプル出荷は世界初となる。

デコーダボード「ME-DEC5000HDMI」の機能模式図

 発売日と価格は、デコーダボードの「ME-DEC5000HDMI」が7月発売予定で39万8,000円。エンコーダボード「ME-ENC5000SDI4」が9月発売予定で198万円。

エンコーダボード「ME-ENC5000SDI4」の機能

 H.265/HEVCは、次世代の画像圧縮技術として4K放送やスマートフォンに採用されている。従来のH.264と比較し、同じ画質でデータ量を半分、同じデータ量で画質を倍にできるとされている。

 しかし、処理には膨大な計算量を同時かつ高速に行なう必要があり、4K/60p映像を処理する装置は大型で高価になっている。

 MEDIAEDGEは、ソシオネクストのエンコーダ/デコーダデバイスを採用したボードと独自のSDKを組み合わせる事で、低価格で高性能な業務用HEVCエンコード/デコード環境を提供。今後も機能の追加や応用製品、システムの開発なども実施していくという。

 どちらのモデルもボードの接続端子はPCI-Express Gen2×4スロットを採用。デコーダボードの映像出力端子はHDMI 2.0Bで、入力信号は最大で3,840×2,160/60pまでサポート。HEVC 4K/60p Main10 Profileをサポートする。光デジタル音声出力を備えるほか、HDMIにもエンベデッドオーディオ出力が可能。

 エンコーダボードは、BNC×4、3GSDI×4の入力端子を備え、業務用の4K Quadlink(3GSDI×4、最高3,840×2,160/60p)からHEVCへとリアルタイムエンコードが可能。非圧縮ファイルなどから、オフラインでHEVCエンコードする事もできる。HEVC Main 8、10プロファイル YUV 4:2:2:/4:2:0 10/8bitをサポートする。

(山崎健太郎)