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アイ・オーのNAS「RECBOX DR」、他レコーダ内番組の管理・スマホへ変換中継対応

 アイ・オー・データ機器は1日、録画番組の宅外視聴も可能なNAS「RECBOX DR」シリーズのファームウェアをアップデート。LAN内のDLNAサーバー内のコンテンツをまとめて管理・表示する「デジタルラックサーバー」や、それらのコンテンツをRECBOX DRを経由してスマートフォン向けにトランスコードする機能などを追加した。

NAS「RECBOX DR」

 強化された機能は大きく5つ。「デジタルラックサーバー」、「トランスコード中継」、「ホームワープ」、「アップロード」、「リモート設定」となる。

デジタルラックサーバーとトランスコード中継

 「RECBOX DR」と同一LAN内にある、DLNAサーバーに対応したBDレコーダなどと連携。レコーダ内の録画番組を、RECBOX DRを介して一元的に見せることができる。従来は、それぞれのDLNAサーバーにアクセスし、内部のコンテンツを閲覧していたが、RECBOX DRにアクセスするだけで、LAN内のサーバーのコンテンツが全て見えるようになる。デジタルラックサーバー(VDMS)機能と呼ばれている。

 ジャンル、年月、曜日などで検索する事もできるため、どこに録画されているかを気にせず、古い番組から最新の番組まで、ひとまとめに探し出せるという。

 なお、RECBOX DRに付属するスマートフォン向けアプリ「DiXiM Play SE」では、通常のサーバーとVDMSのサーバーは別カラムで表示される。また、一般的なDLNAクライアントでアクセスした場合は、サーバーアイコンが変わるほか、サーバー名の末尾に「dpla-nas-xxxxxx[Digital Rack]」という文字がつく。

 他のDLNA対応レコーダに保存されたデジタル放送番組は、それがDR録画したMPEG-2の番組であっても、HVL-DRを通して転送する事で、MPEG-4 AVC/H.264にトランスコードできるようになる。これにより、古いBDレコーダの録画番組でも、スマートフォンやタブレットで視聴しやすくなるとしている。

 また、サーバー機能の表示を日本語化、階層構造をシンプル化。テレビ番組系は時系列昇順ではなく降順にするなど、使いやすさを追求。録画番組はテレビ録画由来のPNparamを持つコンテンツのみを表示。「ビデオ」、「ミュージック」、「フォト」は、PC系やAVCHDコンテンツを表示するようになっている。録画番組のカテゴリと、PC系の「ビデオカテゴリ」を分離する事で、目的のファイルが探しやすくなったという。

 同一LAN内にあるDLNAサーバーのファイルを一括管理する機能は、リモート接続でも利用可能。宅外から自宅のRECBOX DRにアクセスすると、RECBOX DRを介して、LAN内の他のDLNAサーバーのファイルにアクセスし、スマホで再生できる。ただし、DLPA対応NASのみが対象となる。デジタル放送の録画番組再生には非対応。

 複数台のRECBOX DRを用意。それらにテレビのUSB HDDで録画した番組をダビングし、外出先からリモート視聴する事も可能。前述のVDMSを用いて、複数のRECBOX DR内にある番組をひとまとめにして検索でき、外出先からリモート視聴できる。

ホームワープ/アップロード/リモート設定

 番組リストなどをスマホのアプリで確認する際に、あらかじめ接続先のNASにある番組情報を、アプリ内にキャッシュする「ホームワープ機能」を用意。オフラインで高速にコンテンツを探す事ができるため、電車での移動中など、ちょっとした時間でも番組を楽しみやすいという。アプリの更新ボタンを押すと、番組リストが最新の状態に更新される。

 VDMSと組み合わせれば、複数のDLPA対応NASの情報をまとめて表示できる。さらに、登録した複数サーバーに接続して番組情報をキャッシュする事も可能。複数の場所にあるHVL-DR内の番組を、オフラインで探してから、目的の番組が保存されているHVL-DRに接続して再生する事ができる。

 アプリの「DR Controller」を使えば、スマホで撮影した写真や動画を、HVL-DRにアップロードする事も可能になる。さらに、スマホからHVL-DRの設定画面にもアクセスできるようになり、ダビング操作やリモート接続の管理、VDMSサーバー設定などをいつでも、どこからでも変更できるようになった。

(山崎健太郎)